草花を植えて緑を増やし、温暖化対策などに取り組もうと現在、大場みすずが丘地区センター屋上で緑化工事が行われている。地区センターでの屋上緑化は、区内で初めて。「減少傾向にある緑。少しでも街の緑が増えれば」と同地区センターの前田乃扶子館長。”緑の絨毯”に向けた工事は3月7日に完了する予定だ。
この取り組みは、市が緑の減少に歯止めをかけ、緑多い豊かな街づくりを目指す「みどりアップ計画」の一環。企業や団体とともに植樹や花壇の設置、壁面緑化などに取り組んでいる。
同地区センターはこれまで敷地内で植栽を増やすなど、積極的に緑地を促進。「もっと広い敷地で緑を増やしたい」との思いから昨年、屋上を生かしたみどりアップ計画に応募した。区内で最も新しい同地区センターは土や花壇の荷重にも耐えうる建物構造であることから屋上緑化が決定。1年前から構想を重ね、先月1日から着工が始まった。
緑化面積は約165平方メートル。ローズマリーなどのハーブのほか、なでしこやシバザクラなど約30種類の草花を植栽。水やりは、土の乾燥を感知するセンサー式の機械を導入する。また、散策路も施工。将来は人々が屋上に足を運べるよう柵設置などの整備を行う予定だ。「屋上は丹沢や富士山が見られる絶景ポイント。公園風にして地域交流ができるようにしたい」と前田館長は話す。
区内で進む緑の減少
5年ごとに市内各区の緑被率調査を行っている横浜市環境創造局によると、青葉区の緑被率は、平成16年度の34%に対し、平成21年度は31・4%まで減少。市内18区中、最も高い減少率となっている。減少傾向に対し、同局は「マンションなどの大型の宅地開発が進んでいることが要因の一つでは」と分析する。
市によると、屋上緑化を実施した施設からは、「断熱効果があり、冷房効率が上がった」との声が多く寄せられるという。同地区センターでは、今夏に効果測定を実施。屋根下の館内部屋の温度と外気との差を測り、効果を見る予定だ。
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