日体大 消防と連携し大規模訓練 航空隊ヘリも協力
鴨志田町の日本体育大学(谷釜了正学長)では、火災や大規模災害に備えて、青葉消防署(齋藤俊彦署長)と横浜市消防局航空隊と連携を図り、今月10日、消防訓練を実施。市内大学では初となるヘリコプターの着陸など、大規模な訓練となった。
これは毎年この時期に、同大が新入生を対象に実施している避難訓練の一環。昨年の大震災を受け、同大が「地域の防災拠点としての役割や、消防署との協力体制を確認したい」と青葉消防署に要請したことで、同署と航空隊による大掛かりな訓練が実現した。同署も、「青葉区内でヘリコプターが着陸できる場所の確保や確認、大学や航空隊との連携方法を確認できる良い機会」と快諾したという。
2部構成となった訓練には、大学から新入生や教職員約1600人が参加。青葉消防暑管内からは消防隊やはしご隊、救助隊など計7隊(35人)、金沢区の市消防局航空隊からは1隊8人が参加した。
第1部では校舎から火災が発生し、逃げ遅れた数人が負傷したという想定で実施。新入生がグラウンドに避難した後、はしご車やヘリコプターでの救出活動が行われたほか、消防隊による一斉放水が実施された。ヘリコプターやはしご車などが出動するとは聞かされていなかった新入生からはどよめきが漏れ、「スケールの大きさに驚いた。訓練の重要性を再確認した」との声が聞かれた。
第2部では、負傷者を乗せたヘリコプターが野球場へ着陸。負傷者を救急隊に引継ぎ、早期に医療機関へ搬送するための動きを確認した。市内の大学でヘリコプター着陸訓練は初めて。 航空隊は「飛行場以外での着陸の確認や大学との連携強化など、有意義な訓練だった」と振り返った。
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