青葉警察署管内の空き巣被害が今年に入り62件(5月26日現在・暫定値)発生し、昨年同月比34件増となっている。この件数は県下ワースト2位。青葉警察署生活安全課では「昨年末から空き巣が急増している。外出時は戸締り、シャッターを閉めるなど注意してほしい」と呼びかけている。
青葉区の空き巣発生件数は12年103件、11年100件。2年連続で県下ワースト5位に入る多発地域。5月は10件発生(同)。前月比3件増加している。
青葉署によると国道246号線や横浜青葉インターチェンジなど、交通事情の良さが逃走に好都合とされている。さらに、起伏のある地形は、死角を作りやすく、戸建てが多いことも要因と分析する。
空き巣は昨年10月頃から増加。それまで月平均6件だったが11月は30件に急増した。市ヶ尾町、大場町、あざみ野3丁目付近で多発。年末に犯人を逮捕し、一時減少したが、今年1月に再び増加した。
急増してから既に3人犯人を逮捕するが、件数は4月を除き、依然として月10件を超える。
同署は、チラシ配り、交番駐在所連絡協議会など、自治会と情報共有を図り注意喚起を実施。また、犯行の9割が1階の窓から侵入していることから窓用補助錠を3千個購入。地域の防犯イベントなどで配布している。「犯人は手間と音を避ける。外出時は窓のシャッターを閉める、2重施錠をするなど防犯意識を高めてほしい」と同署は対策を呼びかける。
「地域の目、意識高く」
空き巣被害の多発を受け、自治会でも、情報共有や注意喚起を行うなど対策が行われている。
下市ヶ尾町内会(柏村茂会長)は、5月25日に行われた総会で、同署署員による空き巣の講話を行った。同自治会は昨秋、空き巣が多発したことから、住民向けに防犯講習会を2回実施。空き巣の注意点を紙芝居でまとめ、発表するなど啓発に取り組んでいる。柏村会長は「任せきりではダメ。自分の街は、自分で守る意識を高めたい」と話す。
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