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シリーズ【18】 極めて自覚症状乏しい「結腸がん」
今年3月、結腸がんによる女優の死亡が報道された。「結腸がんは、自覚症状が特に表れにくく、現在女性のがん死因の第1位となっています」。こう話すのは、国立がんセンターで内視鏡技術の習得に励んできた平島院長。毎月がんをテーマに連載。今月は「結腸がん」について紹介する。
水分を多く含む状態で、まだ便が固形になっていない結腸の始まりの部分では便が柔らかいため、腫瘍の引っかかりによる出血や痛みなどの症状が出るケースは極めて少ない。「症状が出にくいので、症状が出た段階だとかなり進行した”手遅れがん”の状態です」
そのため、血便や症状が出始めた時は、本格的にがんが進行している場合が殆ど。「”手遅れがん”になる前の早期発見が何よりも大事。がんになる前の大腸ポリープの段階やがんが小さければ外科的手術もせず、内視鏡治療でがんを取り除くことが可能です」
つまり、結腸がんの場合は実際に腸の中を内視鏡で見なければ、がんか否かわからない。早期発見につなげることが難しいのだ。「便潜血検査などは早期発見には全く意味をなしません」
「地域のがん患者ゼロを目指し、日々努力しております」。そこで同院では、より高精度な診断を追究するため、がんセンターと同式の食道・胃・大腸デジタルハイビジョン内視鏡と病変を100倍に拡大観察できる拡大内視鏡を導入。”微小な病変”の発見につなげている【次回はピロリ菌の保険適用拡大について】
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