妊婦や乳幼児を伴った外出サポートを行う「子育てタクシー」(一般社団法人全国子育てタクシー協会)のサービスを導入するため、神奈川都市交通(株)(本社・西区桜木町)が6月から、従業員に向けたドライバー養成講座を開始した。今秋のサービス開始を予定。区内初の試みとなる。
子育てタクシーとは、タクシー事業者と地域の子育て支援事業者が連携する外出サポート事業。利用者は事前登録(妊婦や子どものみ)を行い、幼児の保育園送迎や妊婦の病院送迎など、緊急時の交通手段を円滑に確保できる。
一般社団法人全国子育てタクシー協会が指定する養成講座を受講したタクシー事業者が実施。認定されると専用ステッカーが配布され、目印となる。取り組みは全国で行われ、市内では6社が認定されている。
青葉区で営業するタクシー事業者は現在、神奈川都市交通(株)の1社のみ。今回の事業導入は、同協会理事を務める大野慶太さん(東宝タクシー(株))が、同社に話を持ちかけ実現した。大野さんは「子育て世帯の多い青葉区は、ニーズが高い地域」と期待を込める。
開始は秋からだが、加盟タクシー事業者として、既に同社名が協会ホームページに記載。ホームページを見た病院や利用者から、同社へこれまでに、10件以上問い合わせが寄せられ関心の高さがうかがえる。
青葉区の子育てタクシーは、同社とNPO法人ワーカーズコレクティブパレットが連携。9月初旬にサービス開始を予定している。
利用者の視点、サービスに
講習会は、同社従業員84人が受講。子育てママ体験講座では、受講者が妊婦ベストや幼児の視野を体感するゴーグルを着用し、利用者目線でサービスを確認した。コーディネーター役として参加した金子美津子さん(同協会専務理事)は「タクシードライバーのほとんどは男性。子どもや妊婦の利用者目線を体感してもらうだけでも、子育て世帯は利用しやすくなる」と話す。同社の竹内常夫業務課長は「ドアを閉める音、声掛けなど改めて不十分な点に気付かされた。これを機にサービスを更に深めていきたい」と話す。
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