7月27日(土)・28日(日)に開催される「たまプラーザ夏祭り」が、今年で30年目の歴史を刻む。今や街全域が熱気に包まれる、たまプラ最大級の規模を誇る夏祭り。駅前のとある場所からその祭りの灯火が生まれた。
百貨店は元盆踊り会場
駅前から産声を上げた夏祭り―。盆踊りが開催され、祭りのメイン会場となっている美しが丘公園。毎年、浴衣に身を包んだ子どもたちの姿が見られる盆踊りは、かつて駅前で行われていた。
美しが丘連合自治会が発足した1969年(昭和44年)。その翌年から、住民有志が中心メンバーとなって、空き地だった、現東急百貨店たまプラーザ店の場所で盆踊りを行っていた。
左写真がそれを物語る一枚だ。「自治会員も少なく、当時はやぐらを建てる費用もなくて。東急がやぐらを作ってくれた歴史がある」と当時を振り返る住民。模擬店も10軒あるかないか。「地元商店街から参加も少なくて。的屋が軒を連ねていたよ」と模擬店を出店していた商店店主は懐かしむ。82年(昭和57年)の東急百貨店開業を迎える前に、現在の美しが丘公園が盆踊り会場となった。
転機は駅前の発展
百貨店の開業後、3つの地元商店街が主催する「夏祭り」が誕生した。商店街、商業施設が会場となり、地域住民や地元団体によるステージ発表や数ある模擬店が立ち並ぶようになった。
さらに09年春には、商店街や商業施設、駅前及びその周辺の企業や施設、団体と連携して地域を盛り上げる「we love tamaplaza」プロジェクトが発足した。夏は「サマーフェスティバル」を同時開催。地元企業やスポットを巡ると、豪華景品が抽選で当たる「スタンプラリー」や、プロカメラマンが撮影するゆかたコンテストなどを開催。企業連携ならではの催しを開催し、祭りの規模拡大と活性化につなげている。
「駅前でやっていた頃の模擬店数や祭り規模を考えると、今は実に盛大になったと実感する」と住民。夏祭りを通じて、街の発展が垣間見られる。
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