桜台の「ラーメン246亭」の店主、島村清弘さんの次男・勝さん(22・都筑区在住)が、ミニバイクレース「第18回モトチャンプ杯全国大会」FPクラスで初優勝を飾った。念願のタイトルを獲得し「今までの努力が報われ、思っていた以上にホッとした」と言う勝さん。父・清弘さんも「ついにこの日が来たと感じた」と感慨深げに語った。
「限界への挑戦」
勝さんがミニバイクレースを始めたのは、12歳の時。バイク経験者だった清弘さんに誘われたことがきっかけだった。50cc未満のスクーターで、時速100Kmの中で速さを競う。「始めは足も届かなくて。それでも怖いと感じることはなかった」という。
勝さんが参戦するのは、マフラーや駆動系を改造できるFPクラス。整備や部品交換など、清弘さんのサポートの下、挑戦してきた。
転機は昨年9月に訪れた。清弘さんが脱サラし、ラーメン店を開店するため、これまでの様なサポートを行わないことに決めた。「本人の成長のため、必要なことだった」と清弘さん。勝さんも「整備など、知らないことは知らないまま。環境に甘えていたので、チャンスだと思った」と言う。
勝さんは、この自立を機に、改めて日本一へ挑戦する覚悟を決めた。減量のため夕食は炭水化物を抜き、下剤も使用。体重は53kgから45kgまで落とした。週末通うサーキットの回数も隔週から毎週に。練習毎に、気温や気圧、体重、コーナリング速度などを測定し、分析を繰り返した。「今年取れなかったら切腹、そんな思いだった」と勝さん。
優勝した瞬間は、涙がこみ上げ、親子で抱き合った。「限界まで頑張り、ようやくスタートラインに立てた。更に、挑戦していきたい」
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