減災ネットワークあおばを立ち上げた、安全・安心・まちづくり部会部会長 嶋田敦雄(さだお)さん 桂台在住 70歳
安全安心なまちのために
○…「区民同士の情報交流がしたくて」。青葉区内の防災への取り組みや避難訓練の情報を、防災拠点の運営委員が書き込んで共有するポータルサイト「減災ネットワークあおば」を立ち上げた。きっかけは東日本大震災。「青葉は大丈夫なのかと思って」。地域の情報交換を活発にし、防災の質を上げていく。
○…大学で学んだ機械学を生かし、石油を扱う企業の製造工場建設部門で、設計図を書くなど建設のマネジメントの仕事をしていた。「22年、まっさらな敷地に工場を建てていた」。その後、電子部品の製造工場を建てた経験を買われ、関連会社へ。「電子部品は技術の進化が早い。マーケットやニーズの変化の早さを肌で感じた」と振り返る。新しい会社では、特定の分野に秀でた「これだけは負けない」個性的な仲間と仕事をすることが多かった。日々進化する電子部品製造。一つの分野に強い人はめまぐるしい変化にも即座に対応し、実績を上げていたという。「特定の分野を突き詰めると仕事の仕方が深くなる」。さまざまな分野に強い個性豊かなメンバーと働いた経験は今、多くの区民との部会の活動に生きている。
○…月に一回の部会に加え、防災の勉強会などで忙しい中、青葉台に住む3人の孫が癒しになっている。「ブランコや砂場で遊んだり、公園デビューもすることができた」と喜びを全面に出す。車で一緒に買い物や食事に行き、風呂に入れてあげるなど、「本当にかわいい盛り」と満面の笑み。
○…「通勤が楽だから」と青葉区に住み始めて40年。仕事を引退し、「今まで住むだけでまちに何もできなかったので」部会に入った。部会だけでなく、区民一人ひとりがまちづくりを考え活動してほしいという。「我々区民が活動することで、『青葉区に住んで良かった』と思えるまちづくりをしたい。その支援や提案をしていければ」。部会長として、理想のまちづくりを追求していく。
|
<PR>
|
<PR>