青葉区は読書活動を通してコミュニケーション力の向上などを目指す「青葉区民読書活動推進目標」を策定し、10月31日に発表した。今後、2本柱である「本に親しむ環境づくり」や「読書活動ボランティア相互の連携」を進めていく。
今回発表された目標は、市が今年4月に施行した「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」に基づき、区が素案を発表。区の地域性に応じた内容にまとめるため、8月から9月にかけて区民の意見を募集し、内容に反映させた。「読書活動を介したコミュニケーション力の向上と、区民が本に親しむ環境づくり」と「読書活動ボランティア相互の連携と、活気ある地域づくり、担い手づくり」の2本の柱を掲げている。
今年度の青葉区民意識調査で「本を読まない」と回答したのは26・1%。これに対し、文化庁の全国調査(2013年度)では47・5%が「本を読まない」と回答しており、「区民の読書率は比較的高い」と担当者は話す。その要因として「読書ボランティア団体(13団体)や貸出施設(22カ所)の充実が挙げられる」としている。また、青葉区独自のサービスは【1】市立図書館の本を山内図書館以外の7カ所(市内9カ所)でも貸出・返却が可能【2】たまプラーザ駅、市が尾駅、青葉台駅に市立図書館の本の返却ポストを設置―の2つ。これらは一般利用者の利便性向上のほか、図書館に足を運ぶことが困難な高齢者などへの配慮でもあり、今後は周知に力を入れるという。
現在、区内では13団体が読み聞かせなどのボランティア活動を行っている。区は「相互連携を深めるために、団体同士や団体と施設、学校をつなげていきたい」としている。また、市内図書館で唯一指定管理者制度が採用されている山内図書館=あざみ野=では、施設利用者のみワンコインで利用できる託児サービスなど独自の取り組みを行っている。同館は「楽しんでもらえる取り組みを日々考えている。目標策定をきっかけに、利用者が増えてくれれば」と期待を示す。
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