衆議院議員選挙は12月14日に投開票され、前職、新人の3人が争った神奈川8区(青葉区、緑区)では、維新の党共同代表の前職・江田憲司氏(58)が約11万6千票を獲得して当選。選挙区で敗れた自民党の前職・福田峰之氏(50)は比例復活を果たし、共産党の新人・若林靖久氏(29)は及ばなかった。
経済政策「アベノミクス」を掲げた自民党が、単独で過半数(238議席)を大きく上回る291議席を獲得した今回の衆院選。県内18選挙区中、13区で自民党が勝利する中、5期目の江田氏が選挙区で党の議席を唯一守った。
選挙期間中は党代表として候補者の応援に全国を回り、既得権益の打破や規制改革、行財政改革を訴えてきた江田氏。午後8時10分頃にテレビで当確が報じられると、約100人の支援者らが集まった青葉台駅そばの選挙事務所は、喜びに沸いた。江田氏は「厳しい戦いだったが、全てボランティアの皆さんの力で勝たせてもらった。郵政選挙、政権交代選挙と前回に続き、今回も圧勝させてもらい感謝している」と語った。
自民党が政権を奪回した前回2012年の衆院選では、約12万7千票を獲得した江田氏にダブルスコアの大差で敗れた福田氏。今回は2年前より約1万2千票増やしたが、選挙区での勝利はならなかった。
比例当確の報道がテレビで流れた後、午前1時頃に緑区の選挙事務所に福田氏が到着。「投票率は下がったが、前回より得票数は上がった。(江田氏の)半分も取れなかった前回に比べ、今回は65%近くまで増えたのは皆さんのおかげ」とし、「今回はインターネットを使った選挙戦での手応えもあった」とコメントした。
消費増税反対などを訴えた共産党の若林氏は、前回候補者より約1万票伸ばした。「8区が成立してから、過去最多の得票数だったことは大きい。党として全国で21議席を獲得し、衆議院で単独で法案を提出できるので、安倍政権に対し国民の声を届けていきたい」と手応えを話し、「特に若い20、30代をはじめ、幅広い世代の方から多くの声援をもらって励みになった」と振り返った。
投票率、過去最低
県内全体の投票率は53・88%。8区は56・59%で過去最低だった前回を6・41ポイント下回った。青葉区は57・71%で前回比6・7ポイント減、緑区は54・68%で5・93ポイント減った。
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