奈良山公園で1月に発生した不審火で、初期消火に貢献した「こどもの国学童クラブ」=写真。2月27日には奈良消防出張所で青葉消防署による感謝イベントが行われた。同クラブが火災に気づき、消火を行ったのは今回で3度目となる。
奈良山公園を日頃からよく利用する同クラブでは、これまでも同公園に出かけた際、火事を発見し、消火したことがあった。この日も小学1年生から6年生約25人が公園で散歩をしていたところ、爆竹音が鳴り、引率者の田上美保さんが小高い山の展望台で白い煙に気付いた。不審に思い、一人で現場へ行くと、枯葉が燃えているのを発見。ビニール袋を常備していた児童たちに「水を入れて持ってきて」と指示し、こどもの国駅前自治会の金子晃会長に電話で119番通報を依頼した。児童たちは、袋に次々と水をくみ、展望台と麓の水道を往復し、火を消したという。
「水が重かったけど、大火事になったら大変なので、早めに消せてよかった」「早く消さないといけないと思った」と、消火に携わった児童たちは話した。田上さんは「学童では奈良山公園に毎日行っている。一帯を見渡せるので、3度の不審火発見につながったのだと思う」と話す。過去に子どもたちと火を消した経験があることも、児童に話していたため、戸惑うことなく、スムーズに協力を得られたという。
感謝イベントでは、同署が子どもたちに感謝を伝えるとともに、消防車の説明や、はしご車の体験試乗を行った。同署は「初期消火につながり、署としても嬉しい。ただ、危ない時は逃げることも忘れないでほしい」としている。
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