性暴力を考えるシンポジウム「かながわのスタート」が2月、男女共同参画センター横浜北で開催された。主催は性暴力対応ネットワークStaRTかながわ(山崎美貴子代表)。性暴力被害者を撮影するプロジェクトを行うフォトジャーナリストの大藪順子さん=人物風土記で紹介=の写真展も同時開催された。
シンポジストとして大藪さんのほか、性暴力被害に取り組むNPO団体や弁護士、神奈川県職員らが参加。性暴力被害の現状や県での取り組みについて、それぞれの立場から参加者が報告。暴力のない社会を目指し、啓発活動を続ける「エンパワメントかながわ」の池畑博美事務局長は、同団体の小学校での取り組みを紹介。子どもたちが父親や親戚など身近な大人から性暴力を受けている現状を伝えながら、予防教育の大切さを訴えた。「子どもが大人に相談するのはとても勇気がいること。『話してくれてありがとう』と言ってあげてほしい」と話した。
支援向上のために活動する大藪さんは、支援者同士が連携する「被害者フォーカス」のアメリカのシステムを紹介。「被害者への偏見も、日本ではまだ根強い。被害に遭った後にも生きやすい社会にするためには、一人ひとりのしっかりとした認識が必要」と訴えた。また自身も性暴力被害に遭った経験に触れ「直後から手厚い支援を受けられたので、心の回復も早かった。『被害に遭ったのはあなたのせいじゃない』と伝えてほしい」と、早期支援の大切さを訴えた。
神奈川県では昨年4月に「かながわ性犯罪・性暴力ホットライン」を開設。24時間365日対応で、女性の専門相談員が秘密厳守で話を聞く。匿名も可能で、相談に乗るほか、ニーズに応じた情報提供や支援機関の紹介なども行う。相談電話番号は【電話】045・210・7379。
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