横浜市内は7月24日以降、最高気温が30度を超える真夏日が続いており、熱中症による救急搬送が増えている。青葉区でも今年に入ってからの救急搬送件数が8月6日時点で50件を超え、昨年比で16件増となっている。
市内全体では1・6倍
救急搬送者の数は、梅雨が明けた7月4週目ごろから徐々に増加。今年初めて最高気温が35度を超える猛暑日となった7月26日と、翌27日は共に最多の5人が搬送されている。市内全体でも、8月6日時点で736件、昨年比1・6倍の274件増となった。市消防局によると、熱中症による搬送者数は例年8月末頃まで多い傾向にあるという。
区内で搬送された患者の状況で最も多いのが「屋外作業中」の14件で、草むしりや祭りの最中などに、不調を訴えたもの。2番目に多いのが「居室内」で11件。その多くは高齢者で、4件はエアコンをつけた状態でも発生している。きくち内科(市ヶ尾町)の菊池敏樹医師は「高齢者は暑さを感じにくくエアコンの設定温度が高い傾向にあるので、27〜28度を心がけてほしい」と注意を促している。
気象庁のデータによると、今年の梅雨明けから6日までの横浜市内の平均気温は約29度で、昨年と比較すると約1度高い。7月25日以降は、最低気温が25度以上の熱帯夜も続き、患者が増加傾向にある。
熱中症を引き起こす主な要因は、気温や湿度が高いことや急激な気温上昇などの「環境要因」と高齢者や乳幼児、体調不良などの「身体要因」、激しい運動や長時間の屋外作業などの「行動要因」の3つ。青葉消防署(関谷寿男署長)では、予防策として「体温を上げないこと」と「水分やスポーツドリンク、(汗をかいた場合に)塩分を摂ること」を挙げている。
熱中症の症状には、めまいや失神、頭痛、吐き気、けいれんなどがある。菊池医師は「熱中症の疑いがある場合には、まず体温を測り、体を冷やして水分と塩分の補給を。命にかかわることもあるので、意識がない場合にはすぐに救急車を呼んでほしい」と呼びかけている。
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