神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2015年8月27日 エリアトップへ

がん闘病中の現役フットサル選手として、自身初の自伝を出版した 久光 重貴さん 港北区出身 34歳

公開:2015年8月27日

  • LINE
  • hatena

「責任」胸に蹴り続け

 ○…「誰だって生きていれば困難にあう。自分にはそれが、がんだった」。肺腺がん告知から2年。闘病しながら、現役選手としてプレーする。昨年は対がん協会のフットサル大使を務め、講演や小児がん患者の慰問も行ってきた。「支えてもらった分、誰かの支えになれたら」と力を込める。

 ○…生まれは青葉台。生後すぐ引っ越し、綱島小1年の時、地元のサッカークラブに入団。中学時代はヴェルディ川崎ジュニアユースに所属、名門の帝京高校サッカー部へ。厳しい上下関係と、ボールも触れず走り込みを重ねる毎日に「精神力は本当に鍛えられた」。プロを目指したこともあったがかなわず、趣味でボールを蹴る中でフットサルと出会った。ペスカドーラ町田の前身であるカスカヴェウ時代には、トレーニングで綱島から市ヶ尾までランニングしたことも。湘南ベルマーレフットサルクラブには、08年から在籍する。

 ○…がん治療はしているが、病人にはなりたくない、と前を向く。病を公表した時よく言われたのが「余命は」という言葉。死ぬつもりはない。余命宣告も拒否し必ずピッチに戻る、という目標を胸に抗がん剤治療に励んだ。「がんはすぐ死ぬ、というイメージがある。そうじゃない、できることがあると伝える責任が、自分にはある」。そのためにも元気な姿をみせたい。復帰を果たしたのはシーズン終盤の14年2月のことだ。自分の目標が多くの人の希望に変わっていくのを肌で感じた。「1年ずつ生きて、フットサルを続けたい」

 ○…「強い、とよく言われる。でも決して強くはないんですよ」と静かに微笑む。なんで自分が、と思ったことも、泣きわめいたこともある。それでも、信じて支えてくれた、たくさんの人に力をもらった。現在は、月に1度の維持療法を続ける。プレーすることを前提に、体づくりも怠らない。「過去には戻れないが、前には進める。自分にしかできないことを全うしたい」
 

青葉区版の人物風土記最新6

桑名 俊二さん

学校歯科医を45年間務め、このほど定年となる

桑名 俊二さん

美しが丘在住 75歳

3月28日

山本 章さん

3月20日で設立1周年を迎える社会福祉法人「あおばの実」の理事長を務める

山本 章さん

桂台在住 78歳

3月14日

宮原 洋明さん

中里地区青少年指導員の会長としてヒコーキ大会の運営にあたった

宮原 洋明さん

大場町在住 68歳

3月7日

冨樫 剛一さん

2月1日から横浜F・マリノスユースの監督を務める

冨樫 剛一さん

すすき野出身 52歳

2月29日

岡﨑 萌々(もも)さん

第78回市町村対抗かながわ駅伝に横浜市代表として出場し、優勝に貢献した

岡﨑 萌々(もも)さん

青葉区在住 16歳

2月22日

家田 昌利さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第二次派遣で大隊長を務めた

家田 昌利さん

相模原市南区在住 59歳

2月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊺専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『網膜剝離と診断されましたが、どんな治療が必要になるのでしょうか?』

    3月28日

  • おばあちゃん先生の子育てコラム

    おばあちゃん先生の子育てコラム

    第43回 「一人で悩まず、一緒に子育てしていきます」

    3月28日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.9 塗装業も歯科医も「専門家」を選ぼう

    3月21日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook