荏田町の福島佐世子さん(70)宅で現在、観葉植物「トックリラン」=写真=が花を咲かせている。熱帯気候のメキシコ原産のため、日本の温帯気候で花を咲かせることは珍しいという。
このトックリランは、43年前から福島さんが育てているもの。お土産としてもらった時には約20cmだったが、現在の高さは約3m。この夏の数週間で、2mほどの位置にある葉のてっぺんから茎のようなものが約1m伸び、花を咲かせたという。開花したのは今回が初めて。福島さんは「気づいたら葉の上から伸びてきていてびっくりした。長い間育ててきたので感慨深い」と話している。
たかはし園芸=つつじが丘=の高橋佳晴さんは「日本の寒い気候ではあまり育たたないが、時間をかけて徐々に育ち、ようやく開花期になったのではないか」と分析する。トックリランはリュウゼツラン科トックリラン属の植物で、自生しているものは高さ10m、葉の長さ2mほどになる。木の根元がふくらみ、徳利のような形になることからこの名がついたと言われている。「ポニーテール」という商品名で、観葉植物として販売されている。
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