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青葉区版 公開:2016年6月16日 エリアトップへ

工藤建設(株) 「災害用トイレ」区に寄贈 市内初、井戸水での水洗式

社会

公開:2016年6月16日

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トイレを披露した工藤代表(右)と小池区長
トイレを披露した工藤代表(右)と小池区長

 新石川に本社がある工藤建設(株)(工藤英司代表取締役)がこのほど、創業50周年を記念して青葉区に災害用トイレシステム(4基1セット)を寄贈し、6月9日にお披露目式が行われた。横浜市内では初の井戸水を利用した水洗式で、青葉スポーツセンター(SC)前に汲み上げ用のポンプなどが設置された。

 工藤代表は東日本大震災で水洗トイレへの要望が多かったことを知り、旧知の仲である(株)井戸屋(茅ヶ崎市・綾久代表取締役)が開発した災害用水洗トイレシステム「イドテック・トイレ」寄贈を決めた。お披露目式では「創業50周年に合わせてお世話になっている地域への恩返しをしたかった」とあいさつした。

 今回、同トイレシステムを青葉区と事務所がある都筑区に1セットずつ寄贈。組み立て式で、女性2人でも設営は10〜15分程度。地下水を井戸で汲み上げて水洗し、下水管に直接流す仕組みのため衛生的。陶器製の洋式トイレで段差もなく手すりも設置できるため、高齢者なども安心して使用できるという。影が映りにくいテントを被せ、プライバシーも確保する。県内では3カ所目の設置となる。

 (株)井戸屋によると、阪神・淡路大震災や東日本大震災では、水が使用できず不衛生な環境だったことやトイレを我慢したことが要因で感染症や膀胱炎、うつ病などの病気になった人もいたという。綾代表は「トイレを我慢して苦しむ人が減るように、日本中に技術を広めていきたい」と話す。

災害時の要所

 トイレが設置された青葉SCと同一建物内にある青葉公会堂は、災害時に帰宅困難者一時滞在施設(1千人収容)や区ボランティアセンターも設置され、隣接する青葉区庁舎は区災害対策本部が置かれる区内の要所。鶴見川に近く、地下水が確認されたため約40mの井戸を掘り、ポンプを設置した。区総務課は「今後、防災訓練でトイレの設営もしていきたい」としている。

 災害時に使用できる下水直結式仮設トイレは横浜市でも整備を進めており、現在、区内の地域防災拠点では谷本小と鴨志田緑小の2カ所に整備されている。プールの水を自家発電機付の送水用ポンプで汲み上げ、下水管の中身を直接排水するもので、液状化による断水の危険性が高い沿岸部を優先に整備を進めている。その他の拠点や自治会では、それぞれで仮設や携帯のトイレなどを備蓄している。

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