第1回目となる「あおば美術公募展」が横浜市民ギャラリーあざみ野で7月24日まで開催された。青葉区民らによる「協働」を目指し、企画された今回。区内から254点の応募があり、入選した162作品が展示された。大賞には美しが丘在住の田中なお実さんの作品が選ばれ、18日に講評会と表彰式が行われた。
同展は昨年までの10年間、青葉区・緑区・港北区・都筑区を対象に開催されてきた「横浜北部美術公募展」の終了に伴い、青葉区独自で初めて企画された。昨年までの流れを汲みつつも、横浜美術大学の北澤茂夫教授を実行委員長に、区民で構成される「あおば美術公募展実行委員会」を新設し、準備を行ってきた。
新しい公募展は、展示期間中の受付を出品者自身が担うなど、企画・運営を区民がサポートしているのが特徴。最後の北部美術公募展会場でアンケートを実施したところ、継続を希望する声が多かったため、委員会を組織し「区民手づくりの展覧会」を目指すことになったという。区内企業や大学、団体等も協賛し、今回初めて実現した。「文化のまち青葉区」として、区を盛り上げていくことも今回の狙いだ。
北澤委員長は「主催者、出品者、鑑賞者という関係ではなく、ともにつくり、皆で盛り上げたい」と話す。
大賞に選ばれた田中さんの作品は妖怪を描いた油絵「獺(かわうそ)」。約400時間をかけ、手を加えてきたという。絵画が趣味という田中さんは「妖怪が好きで、頭の中にあるイメージを忠実に再現してきた。第1回目での受賞で光栄」と喜びを語る。このほか、優秀賞の東寛雄さん、横浜市長賞の佐々木綾子さんを含む受賞者15人が表彰された。
審査員は、北澤委員長や市ケ尾高校美術教諭らで構成。特別審査員を務めた俳優の石坂浩二さんは「素晴らしい作品が寄せられ、それぞれの思いが感じられた」とあいさつした。
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