神奈川県自動車安全運転競技大会中型自動車の部で優勝した 北川 一義さん 横浜市資源循環局青葉事務所勤務 45歳
経験糧に 挑戦続ける
○…予選の学科試験は県内トップ。続く日常点検、運転技能テストとの総合得点で競う、安全運転競技大会中型自動車の部で見事優勝を果たした。「ミスもしたしまさか自分の名前が呼ばれるとは」と発表の瞬間を振り返る。事業所では副安全運転管理者として職員の手本になる立場。「面目が保たれた。皆にも刺激になれば」と晴れやかに笑う。
○…生まれも育ちも港南区。初めての運転免許は16歳、「取れるようになってすぐ」取得した原付バイクだ。普通免許は19歳で取得、高校卒業後に就職したのはアルバイト先だったガソリンスタンドと、車は常に身近なもの。店長時代は売上目標を追いかけ、毎日自ら店頭に立ち呼び込みを続けた。「話しかけ続けると、そのうち相談されるようになって。指名してくれてね」。ともに働く仲間と心を通わせることはもちろん、信頼を得ることが何より大切だと知った。寄せられる苦情にも「一旦相手の立場に立つ」のが信条だ。
○…転機の一つが転職。市バス運転手への夢を諦めきれず、経営体制が変わり多忙を極める中で、スタンドの仕事をしながら大型免許の取得に励んでいた。無事に免許を取得できた時、採用試験の願書をそっと差し出してくれたのが今の夫人だ。「あの時、自分だけではとてもそこまで頭が回らなかった」と口から出るのは感謝の言葉。27歳で夢をかなえ、地元港南区で8年バスの運転手を務めた。その後、ごみ回収の現場担当を経て、現在は家庭ごみ収集に関する住民対応を担当。説明会やイベント、小学校での出前授業など地域を飛びまわっている。
○…夫人と15歳の息子の3人家族。休日は趣味の釣りやゴルフのほか、家族揃っての遠出も楽しむ。「最近は忙しくて行けないけど」と苦笑い。「要領がいいのか悪いのかバタバタしちゃって。意外と息は抜かなくても平気みたい。いろんなことに挑戦していきたい」とタフな笑顔をみせた。
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