青葉区は2017年度の主要事業として、シニア世代による地域活動の機会創出に取り組んでいる。7月8日には、キックオフイベントとして「あおばセカンドキャリアフォーラム」を青葉公会堂で開催した。
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定年退職後などのシニア世代が持つ豊富な経験やスキルを、子育てや福祉など地域課題を解決するために生かしてもらおうと区は取り組みを進めている。今回のフォーラムは、地域活動に興味を持ってもらい、また、始めるきっかけになればと企画されたもの。当日は小池恭一区長が「今回を機に少し手伝ってみようと思ってもらえれば」とあいさつ。その後、地域と一体になって子どもを育てる「コミュニティ・スクール」を提唱した慶應義塾大学名誉教授の金子郁容さんと、実際に市民参加活動を藤沢市内で続けているNPO法人ぐるーぷ藤理事長の鷲尾公子さんが講演した。
金子さんは地域住民間の交流について話し、「特別な資格がなくてもデイケアの送迎運転手ボランティアや、囲碁の相手でもいい。役に立つところで役に立てれば」と語った。一方、鷲尾さんは自身が行う複合型福祉マンションの経営や地域包括ケアシステムの構築について話した。「最初は主婦5人で始めたが、現在は地域で助け合うしくみをつくるなど目指していたことができている」と活動のやりがいを語った。
フォーラムには200人ほどが参加し、真剣な表情で講演を聞いていた。区の担当者は「今後は起業セミナーや中高生とのまちづくりプロジェクトも進めていく。皆さんに地域活動の一歩を踏み出してもらいたい」と話している。
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