曹洞宗大峰山松岳院(しょうがくいん)(奈良2の4の7)で11月12日、新住職の就任式である「晋山式(しんさんしき)」が行われた。
同寺は1572年建立の寺院。晋山式は52年間務めた前住職の北川久憲さん(77)から、北川泰人さん(50)へと代替わりしたことで行われたもの。近隣住民の協力を得ながら行わなければならないなど、大掛かりな儀式ということもあり近年は実施しない寺も多い。北川新住職によると奈良地域では50年以上行われていなかったという。
稚児行列に200人
式では、各寺院から住職や檀信徒などが集まり法要が行われた。これにより新住職は最高位の資格が得られ、緋色の衣を身に付ける許可をもらうという。
また、式の直前には新住職を披露する稚児行列も実施。関係者のほか、衣装に身を包んだ0歳から11歳までの子ども31人とその保護者などが参加。総勢200人以上の行列が奈良山公園から松岳院までの道のりを歩いた。
参加した男児の母親は「檀家さんの友達に誘われて参加した。こういった貴重な機会に触れられてよかった」と話した。また、稚児行列を見ていた近隣に住む女性は「たくさんのお坊さんが行列を作っていて感激」と語った。
新住職は静岡県の寺で生まれ、1997年に松岳院に副住職として就任し、20年間務めを果たしてきた。北川新住職は「地域の方と縁を深めていきたい」と意気込みを語り、「寺にはこういう行事もあるということを記憶に残してもらえれば」と話した。
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