神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2011年6月2日 エリアトップへ

敬老パス 利用者負担、1割増へ 制度継続で「決断」

公開:2011年6月2日

  • LINE
  • hatena

 市内に住む70歳以上の希望者に交付している敬老特別乗車証(敬老パス)制度が見直され、今年10月から利用者負担額が平均1割程度引き上げられる。利用者負担額を増やすことで、これまで利用者数に比例して増えていた市費負担を固定し、制度を継続することがねらいだ。

背景に厳しい財政

 高齢者の社会参加や外出支援を目的として、昭和49年から開始した同制度。利用者は市内の路線バスや市営地下鉄、金沢シーサイドラインにフリーパスで乗車することができる。

 平成15年に原則有料化されてからは、市は利用者数に応じた市費と利用者負担収入を交通事業者に支払ってきたが、高齢化による利用者増で市費負担が増加。現行のまま制度を継続すると、現時点で88億5千万円の市費負担が、平成29年には107億4千万円になると試算され、制度継続のために見直しを迫られていた。

 これを受け、市は昨年9月に20歳以上の市民3万人を対象にアンケートを実施。「利用者負担の割合」について、44%が「小さい」と回答したことなどから、利用者負担増にも市民の理解が得られるものとして改正に踏み切った。

生活保護者も有料に

 改正後の制度では、これまで所得に応じて年間無料〜1万9500円の5段階区分だった利用者負担額を、8段階に細分化。利用者の半数を占める市民税非課税者は同じ世帯に課税者がいる場合、現行の3200円から4000円に増額、これまで無料だった生活保護受給者も生活扶助費に交通費も含まれているとの考え方から3200円の負担となるなど、段階別に無料〜2万500円、平均1割程度の負担増とする。

 今後は利用者数に関わらず、市費を今年度予算の88億5千万円で固定。利用者収入を増やすことで交通事業者に支払う事業費の増加につなげる。

議会も賛否両論

 改正をめぐっては議会も紛糾した。ある議員は「利用者負担増は低所得者への配慮が欠けており、交付率のさらなる低下を招くことになる」などの理由から反対。また賛成に回った別の議員も「制度が廃止され、バスの利用者数が減れば、路線廃止や運行本数の減少にもつながる。市の限られた財政の中で制度を継続するためにはやむを得ない」と苦しい決断だったことを明かした。

 市は今後「交通事業者も交えて広報手段を検討し、10月の敬老パス更新時に利用者にも丁寧に説明していきたい」としている。
 

青葉区版のトップニュース最新6

区制30周年祝い、運動会

少年野球連盟

区制30周年祝い、運動会

大会の開会式と合わせ企画

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

「世界で活躍」誓う

國學院大學平林清澄選手

「世界で活躍」誓う

大阪マラソン優勝祝賀会

4月11日

全員、目指すは「プロ」

桐蔭横浜大サッカー部

全員、目指すは「プロ」

初の新入生入部記者会見

4月11日

再整備に向け前進

藤が丘駅前地区

再整備に向け前進

基本計画まとまる

4月4日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 悠先生のちょっと気になる目のはなし

    「緑内障で併用してはいけない薬について」 コラム【33】

    悠先生のちょっと気になる目のはなし

    4月11日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook