みたけ台 祥泉院が落慶法要 51年ぶりの新本堂完成祝う
みたけ台「長谷山 祥泉院」(竹田法俊住職)では先月27日、落慶式を執り行い、僧侶や檀信徒ら約230人とともに、51年ぶりの新本堂の完成を盛大に祝った。あわせて先代・圓徳和尚の七回忌法要も行われ、遺徳をしのんだ。
祥泉院(曹洞宗)は、山号を長谷山とし、本山は永平寺(福井県)と總持寺(鶴見区)。旧本堂は文久2年(1862年)の建物で、昭和35年に東京・渋谷の長泉寺から移築されたもの。参詣数の増加や老朽化も進んできたため、平成19年12月から、隣地への本堂の建て替えが進められてきた。
開眼および献茶湯など儀式厳かに
当日は、定刻を知らせる大梵鐘が九つ打ち鳴らされ、多くの檀信徒が見守る中、落慶法要が開始。ご本尊の「西国三十三体観世音菩薩」に魂を入れる開眼や献茶湯の儀式が行われた。般若心経などの念仏が厳かに唱和されると、檀信徒らは合掌し、感慨深そうに礼拝を行っていた。
先代・35世の七回忌法要では、読経や焼香などを実施。次いで、本堂や境内の工事に携わった関係者や檀家などに、竹田住職が感謝の意を述べた。
今回の落慶にあたり、竹田住職は「無事にこの日を迎えることができたのも、皆様の支えがあってこそ。心から感謝するとともに、これからも地元の方が参詣する場として貢献していきたい」と話した。
鶴見川をモチーフとした木彫りも
完成した新本堂は、瓦葺きの木造造り。間口11間半(22m)で、ケヤキの丸柱を50本使用。かえる股には、火事が出ないようにとの願いから、水龍ほか鶴見川に生息するサギやカワセミなどの鳥、亀や蛙など水辺の生物が木彫りされている。
また、庭園には池や植え込みなどが新たに設けられ、境内の整備も。残された旧本堂は、新本堂とひと続きにされ、今後は聖徳太子を祀り、祈祷場として利用していくという。
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