今年度から青葉区長に就任した、徳江雅彦氏。本紙では就任後2カ月が経過した徳江区長にインタビューを行い、新区長としての意気込みなどを聞いた(聞き手/本紙青葉区編集長・渡部賢)
――青葉区の印象について教えて下さい。
区長――私は、過去に2度、この地域で仕事をしています。最初は、平成2年頃、まだ緑区北部支所の時代です。当時、係長として青葉区が緑区から分区する準備にかかわっていました。2度目は、平成9年頃、まだ区内では区画整理事業が行われ、人口も急増している時代でした。これにあわせ、地区センターなどの市民利用施設や地域ケアプラザなどの福祉施設の整備、誘致などに携わっていました。地域の皆様、団体や企業の皆様と一緒に、一つの区としての基盤を、ハード、ソフト両面にわたって整えている段階であったように思います。当時の区役所の目標は、「住んでよかった」と思っていただける街を目指していました。
今回の着任で3度目、本当に久しぶりに、ふるさとに戻ったような気持ちです。長らく活躍くださった地域の方々の努力が、実を結び、すばらしい街になったと感じています。とりわけ、区役所と住民の皆様、また住民の皆様同士のつながりが強まっていること、加えて、本当に多数のグループが活発に行動している姿に強い印象を受けました。再度、この区で働けることを光栄に思っています。
住み続けたい街の実現へ
――就任後の第一声、職員向けあいさつはどのようなものでしたか?
区長――「プロになろう」「チームになろう」「成果をあげて喜ぼう」の3点です。
「プロになろう」は、私を含め、職員一人ひとりが仕事の力を高めていこうという目標です。区役所は、様々な種類の業務があり、それぞれに専門的な知識が必要です。区民の皆様に正しい情報と的確なサービスをご提供できること、それは、皆様の区役所に対する信頼づくりの基盤であると考えています。
「チームになろう」には、2つの意味があります。一つは、区役所職員全員が、力を合わせて取り組んでいく姿勢です。どうしたら区民の皆様の期待に応えられるか、部や課の壁を超えて、一歩踏み込んで考え、行動しようというものです。もう一つは、30万人区民の皆様との協働です。自治会・町内会をはじめ、多くの団体が活躍しており、様々な形で、区民生活の支えとなっています。こうした、いわば青葉区の「区民力」と連携して区政を進め、「共感と信頼」の関係をつくっていきたいという考えです。
最後の「成果をあげて喜ぼう」は、先ほど申し上げた「チーム」が力を合わせて、成果をあげ、区民の民様に喜んでいただこう、そしてまた、そのこと自体を自らの喜びに、あるいは区役所共通の喜びにしていこうという考えです。
――〝住み続けたい街〟を目指す「青葉区の魅力」について教えて下さい。
区長――青葉区の魅力というと、まっ先に、街並み美しさや便利な生活環境、豊かな自然などがあげられます。もちろん私も、その点に大きな魅力を感じています。
またそれと同じくらい、私は、青葉区の「区民力」に魅力を感じています。先ほど申し上げたとおり、区内では、警察、消防、税、農協など各公共機関や関連団体のほか、自治会・町内会をはじめ、防災・防犯、子ども・青少年育成、医療、福祉、芸術・文化、スポーツ、商店会、自然、環境、企業など、本当に多様な分野で多くの主体が活動しており、区民生活の支えやうるおい、活力をつくっています。
昨年度、市が実施した「市民意識調査」では、「自分は何らかの形で、積極的に社会貢献したい」という回答をいただいた方の割合が、青葉区では、56・3%にものぼり、市内18区の中で最も高くなっています。自らが地域をよりよい街にしようという気持ちと行動力を、私自身、区役所の仕事や地域の皆様とのおつきあいの中で実感しています。
――新区長としての意気込みや今後の目標は?
区長――私の仕事の活力は、区民の皆様の笑顔です。この2カ月、様々な会合におじゃまいたしました。力不足で、必ずしも100%期待に応えることができないこともありますが、元気な姿で活躍される皆さんの姿を見るたびに、改めて自分も「ガンバロウ」と思います。
青葉区は、多くの先人の努力がつながって、つくられてきました。若い頃にお付き合いをいただいた方の中には、残念ながら、すでにご逝去なされた方もいらっしゃいますが、今でもその方々と一緒に汗をかいた思い出があります。青葉区は、私個人にとって、自分を育ててくれた街でもあります。恩返しをしながら、さらに良い街として、次の世代につないでいければと思っています。区内の皆様と力を合わせて、「住み続けたい街青葉」をつくっていくことが目標です。
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