公益社団法人 横浜市幼稚園協会の青葉支部長に就任した 白井 三根子さん 大場町在住
子どもを比べない
○…社会生活や集団行動を学ぶ場として、子どもの”心”を育む幼稚園。教育熱心な青葉区の20園をまとめるリーダーとなった。「(加盟園)全体で幼稚園は楽しい所、学べる所とお母様方にアピールしていきたい」と意気込む。就任早々、新プロジェクトを立ち上げた。今年9月に、加盟園合同イベントをたまプラーザテラスで初開催する。「幼稚園でも働いている母親をサポートできると知ってほしい」。支部全体を見据え、舵取りに動き出した。
○…富山県氷見市出身。幼少期は喘息、アレルギー、アトピーなど虚弱体質だった。「小学校6年生で24kgしかなかったのよ」と笑いながら話す。中学1年生の夏から中学2年生の終わりまで病院で過ごした。『ここは病院なんだから倒れても大丈夫』といつも励ましてくれたのが病院の先生。退院後は学習の遅れを取り戻すため一生懸命勉強に取り組んだ。結果、倍率の高い県立高校に合格。「入院の経験がなかったら、今の私はない」。逆境を乗り越えた体験を明るく語る。
○…学校法人白井学院「あざみ野・おおば白ゆり幼稚園」の園長として子どもに囲まれた日々を送る。幼児教育の現場を見続けて45年。「子どもが大好きだから」と、卒業証書作成に寝る間も惜しみ、筆で300枚以上書くこともあった。「自分の子どもの面倒は近所の人が良く見てくれて、本当に感謝している」と当時を振り返る。幼稚園と家庭での多忙な”母親”。背中を見て育った息子3人は現在、先生やバス運転手として母をサポートしている。
○…「自分の子どもを信じて待つ、その子にあった時期がくればちゃんと育っている」。子育てに悩む母親にかける励ましの言葉。園では身体的ハンディを負う子どもの受け入れもしている。病弱だった自分と重ね合わせ、優しく見守る。「絶対にほかの子と比べてはいけない」。みんな平等に優しく接する、園内には子どもの笑顔が絶えない。
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