市資源循環局青葉事務所は、家庭で枯れてしまった鉢植えなどの土を生ごみと混ぜて再生させる「土壌混合法」の啓発を11月から始めた。同事務所は7日、青葉公会堂で第一回講習会を開催し、区民に同方法を伝授。土と生ごみが同時にリサイクルされることから、「青葉区のごみ総量の削減につなげたい」と同事務所は話す。
土壌混合法とは、生ごみと土を混ぜることで土に含まれる微生物が、ごみを分解・発酵させるもの。土壌に栄養が生まれ、再び土として活用できる。
市内では、2011年度のごみ量が前年度比約1万トン増となったことから、市は緊急対策の一環で12年度から土壌混合法の取り組みを各区に呼びかけてきた。青葉区のごみ量も前年度比1千トン増となったことから、まずは今年7月、区独自の対策で生ごみの水切りを啓発。その後、今回の土壌混合法の取り組みを開始した。
土は、一度のごみ出しで総量がかさみやすい品目。同事務所によると、花が咲き終わった後の土は、「栄養がない」と判断され、捨てられやすい傾向があるという。特に庭への散布や堆肥化専用容器「コンポスト」を置くスペースのない集合住宅の場合は、土が捨てられやすい傾向があった。
今回取り組む土壌混合法はバケツや鉢植えなどの容器を活用。狭小スペースでも取り組める。「スペースが限られている、集合住宅でも気軽にできる再利用法」と同事務所は話す。
生ごみ7日分減らす
7日に行われた講習会では、職員の説明を受けながら、参加者たちは土壌混合法を体験した。長方形の通常プランターでは一週間分の生ごみの削減が可能。生ごみは2、3cmに刻むこと、こまめにかき混ぜることでより栄養豊富な土になることなどが説明された。
講習会に参加した荏田西在住の長田清子さんは「夏場にゴーヤを育てたが、土の処分に困っていた。土も甦るし、ごみも減らせる方法を知ったので活用していく」と話す。
出張教室をスタート
今年10月末現在の青葉区の燃やすごみ総量は前年同月比で約3%減。区目標も市内で唯一達成している(11月2日現在)。削減の背景について青葉事務所は、正しく分別されていないごみ袋は収集しないことや水切り対策で効果が出始めていると分析。今回の土壌混合法の啓発により、「さらに削減できるよう呼びかけていきたい」と職員は話す。
同事務所は11月21日(水)に第二回目の講習会を開催。また、今後は自治会や町内会で出張教室も行っていく。詳細は資源循環局青葉事務所【電話】045・975・0025へ。
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