山内小山百合会 母校へ贈る140周年記念樹 38年卒生有志が節目祝う
1938年に山内小学校を卒業した仲間が結成した同窓会組織の山百合会(飯島武靖代表・88歳)。同会の有志がこのほど、2013年11月に140周年の節目を迎える母校へ、記念樹と標柱を寄贈した。
創立140周年を迎える山内小学校が、現在の新石川1丁目(旧山内村石川2079番地)に移転したのは1937年。山百合会は、移転後の一期生らにより立ち上げられた。
今回の植樹は、同会会員が会費として集めていた積立金を利用して実施。飯島代表は、「みんな歳をとってしまって、泊りでの旅行にも行けなくなってしまったから、(残った積立金を)有効活用しよう」と母校への植樹を思い立った。
同校正門近くに植えられたのは、高さ約3mの常緑樹「トキワヤマボウシ」。梅雨時には白い花が可憐に咲く。また、長さ1・8mの標柱は、正面に「創立百四十周年記念植樹」、側面に「寄贈 昭和十二年度卒業生・山百合会 代表 飯島武靖」と同会の証が刻まれた。
同校の䑓野(だいの)啓司校長は「卒業した大先輩方からの植樹に感謝しています。学校に通う子どもにも、この木を通じて歴史を話すことができるので大変ありがたい」と話した。また、同校OBで、施工を請け負った(株)石正造園土木(美しが丘)の代表・谷野力さんは「こういう機会はめったにないので、気持ちを込めて植えました」と話す。
「感慨深い植樹」
飯島代表らが初めて同窓会を行ったのは、卒業から4年経ったころ。その後もバーベキューや温泉旅行などを通し、60年以上に渡り親睦を深めてきた。しかし2003年以降、高齢化による体力の衰えや会員数の減少もあり活動が困難となっていた。飯島さんは「亡くなった同級生もたくさんいます。卒業した学校に植樹できて感慨深い」と話す。
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