かつて「こどもの国」(奈良町)内のアトラクションで使用されていた、小型自動車「ダットサン・ベビー」――。同アトラクションが終了し40年。園内の倉庫でひっそりと保管されていた同車の最後の1台がこのほど、2015年の開園50周年に向け、日産自動車(株)の協力で修復されることとなった。
こどもの国が開園したのは1965年5月5日。ダットサン・ベビーは園内のアトラクション「こどもの国交通訓練センター」で使用するため、地元企業・日産自動車(株)の協力で100台が導入された。
同アトラクションは、子どもたちが自ら小型自動車を運転し、園内の専用コースをドライブできるというもの。対象は小学5年生から中学3年生。事前に講習を受け、運転の練習をし、テストに合格した人だけが免許を取得できるという本格的なものだった。アトラクションの営業期間は65年7月から73年12月まで。ダットサン・ベビーの損傷が激しくなり、交換部品の調達も難しかったため、終了を余儀なくされた。期間中の利用者は延べ約20万人。4万6000人が免許を取得した。
50周年式典で披露
「せっかく造ってもらった自動車。倉庫で放置されているのを何とかしたい」。そんな思いで、同園職員らがダットサン・ベビーの修復について話し始めたのは12年夏ごろ。製造を手掛けた日産自動車(株)に相談を持ち掛けると、全面協力を得ることができた。
ダットサン・ベビーは13年9月14日、修復に向け日産自動車(株)に移動。14年末までに修復、15年の開園50周年記念式典で披露される予定だ。「当時乗ったことがある人たちに、懐かしんでもらえるのが楽しみですね」と同園職員は話す。
|
<PR>
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>