「藤・カルチャー・カフェ」で中心的な役割を担うトヤマ時計眼鏡店の 外山 高嗣さん 藤が丘在住 40歳
「面白いこと」を街に
○…藤が丘商店会の若手らが発案し、各商店主が講師となるカルチャー講座が開講して1年。店主との日程調整や内容決め、資料まとめなどに奔走してきた。「お客さんに『店主の顔を知ってもらいたい』と始めたけど、会員同士が仲良くなったね」と笑う。挨拶する程度だった若手らも、今では会議が深夜まで盛り上がることも。「冗談ばっかり言ってるけどね」。名案はそんな時に生まれる。活動を知り、商店会に入会する店も現れた。「『面白そうなことをやっているなって』思ってもらえれば。いい仲間がいるからできること」
○…物心つく頃には藤が丘に。初めて買った自転車、家族で行ったお好み焼き屋など、商店会で育った。「何処に行っても『トヤマさんちのお兄ちゃん』。お店とお客さんに会話があったな」と振り返る。「とにかく目立ちたかった」という少年時代。鉄板の持ちネタで友人を笑わせ、クラス劇では主役に抜擢。サッカー漫画に憧れ、オーバーヘッドキックに挑戦して骨折したこともあった。「人を笑わせるのが好きだからね」。その根本は今も変わらない。
○…トヤマ時計眼鏡店の2代目。「継ぐ」という意識は子どもの頃からあった。「『よそではダメだったのに、直してくれてありがとう』と喜んでくれることが嬉しい」。それが仕事の醍醐味。修理や検眼、仕事は丁寧を心掛ける。「これくらいはいいかなと言うのはできない」。一緒に働く父親とは、時にぶつかることも。それでも「顔が知られてない場所で、始めることはすごい」と尊敬している。父が築いた店を、次は自分が守る。
○…2歳と4歳の2児のパパ。自身も好きな宮崎駿アニメ・となりのトトロを見て一緒に楽しむ。「笑うとこんなに可愛いとは思わなかった」とすっかりイクメンだ。思い描く地域の理想は「会に縛られず、いろんな人が入り込める場に。個性を出し合う地域ならもっと面白い」。街を笑顔にする2代目に期待がかかる。
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