区内で振り込め詐欺被害が多発している。青葉警察署によると、1月から10月までの発生件数は31件、被害総額は8088万円。件数は前年同期比の2倍、被害額は1・5倍に増加。件数は県下6番目となる。特に、犯人が直接現金を受け取る「手渡し型」が7割を占め、同署は注意を呼び掛けている。
神奈川県内の発生件数は836件、被害総額26億9千万円(13年9月30日現在)。発生件数は前年比の2倍、被害金額は2・5倍となり、県下全体で増加傾向にある。
青葉区の発生件数(年間)は11年44件、12年18件。11年は県下ワースト1位になるなど「平均所得が高く、高齢者も多いため狙われやすい地域」と青葉警察署生活安全課は話す。
13年の10月末までに発生した31 件のうち22件は、犯人が直接現金を受け取る「手渡し型」。自宅を訪れるほか、喫茶店、コインロッカーを利用する手口もあったという。内容はいずれも息子や孫を装い、「会社の重要書類や小切手を無くした」「痴漢の示談金」などを理由に金銭を要求。同署は「電車や道路など、交通の便がいいところも青葉区が狙われる要因として考えられる」と分析する。
「医療還付金」手口相次ぐ
また、9月から10月にかけて「医療還付金」を装った手口が8件発生。区役所職員を名乗る犯人から「医療費の過払い」を通知する電話があり、「今日中に手続きすれば過払い分が戻ってくる」と騙す。無人ATMに誘導し、金銭を振り込ませようと電話で巧みに操作。同署は「犯人は必ず固定電話にかけてくる。家族と相談する、留守電を利用するなど絶対に話を聞かないようにしてもらいたい」と注意を呼びかける。
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>