青葉警察署前の交通安全啓発看板を制作した 木村 亜湖さん 横浜美術大学3年
愛される作品作りを
○…青葉警察署の前を通ると必ず目につく交通事故防止の看板。「思ったより目立つなぁ」と照れ笑う。自身の作品が公共の場で使用されるのは今回初めて。意識したことは「みんなが不快に思わないデザイン」。母親と干支の午とチャイルドシートに座る赤ちゃんをシンプルな線と同系色でまとめ、優しいイラストに仕上げた。普段の作風とは違うタッチに友人から『そんな絵を書くんだ』と驚かれたほど。看板を見た警察署員から直接感想を言われると、「作品に対する生のコメントは嬉しい。たくさんの人に見てもらいたい」と笑う。
○…幼少期から絵を描くことが好きで、「絵を書く以外の将来が思い描けなかった」。大学では絵本やカレンダー制作などを学んでいる。自身の課題としているのは「見る人のことを考えること」。何色も使うカラフルな色使いが好きだったが、3、4色に抑えた方が多くの人が親しみやすい。「『素敵だな』と思うデザインは見やすくシンプル」。影響を受けたのは好きなアニメ「クレヨンしんちゃん」。みんなに愛される作品を目指す。
○…中学は美術部、高校は美術コースのある白山高校(緑区)へ進学。「表現を広げるために、美術以外の経験を積んだ方がいい」という考えから野球部のマネージャに挑戦。草むしりやボール磨きなど選手と一緒に汗を流した。「地味な仕事。でもみんなが頑張っているから自分も頑張れた」と言う。朝7時から放課後8時まで練習に打ち込む選手を間近に見て、「やればやるだけ成長できることを学べた」。今の大きな財産となる。
○…趣味は映画・DVD観賞。B級や特撮映画もよく見る。「ガメラが特に好き。平成版には愛着がある」と意外な一面も。洋服のリメイクも得意。染料で布を染めるところから始めるこだわりっぷり。「鞄や洋服を手作りしてくれていた母の影響」だ。将来の夢は「やりたいことが多すぎて。作ることを仕事にしていきたい」と明るい笑顔を見せた。
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