市立中学校作文コンクールで、教育長賞を受賞した 田畑朱理(しおり)さん 市ヶ尾中学校1年生
家族の大切さ形に
○…2013年度横浜市立中学校作文コンクール(横浜市立中学校教育研究会国語科部会主催)で、最優秀賞より上で、2人しか取れない教育長賞を受賞。市内148の中学校、501点の中から選ばれた。「あまり賞を取った実感がないですけど、自分の素の気持ちを書いたものが評価されて嬉しいですね」とはにかみながら笑顔を見せる。
○…作文のタイトルは「十枚目の家族写真」。毎年、年賀状に使うため、両家の祖父母と家族写真を撮っていた。写真を撮ることを面倒に感じたこともあったという。しかし昨年、祖父が亡くなったことがきっかけで、家族写真を撮ることになった経緯を知った。過去に子どもを失った悲しみを、現在まで引きずっていた祖父母へ、「家族が集まることで、今が楽しいということを感じて欲しかったんです」。作文を書いているうちに、改めて家族と一緒にいられることが恵まれていると思うように。「できるだけ家族みんなで食事したり、温泉に行ったり、家族で過ごせる時間を大切にするようになりました」
○…兵庫県出身。幼いころは自分の言葉で気持ちを伝えるのが苦手だった。「空気を読むのが下手で、友だちとケンカしてました」。6歳の夏休みに青葉区に転居すると、ミニバスケットボールクラブに入部。チームメートと信頼関係が築けるようになり、心を開いて付き合える友人ができた。「ミニバスの人たちがみんな優しかったんです。そこで、緊張すると余計なことを言ってしまうことにも気づきました」。微笑みながら昔を振り返る。
○…自宅でウサギを飼うなど動物が好きで、「困っていたら助けたい」という思いから将来の夢は獣医師とも。最近では、老人ホームに社会科見学で行ったとき、介護されて笑顔になった高齢者を見てから、広い範囲で人の役に立てる看護師にもなりたいと思うようになった。広がる未来には、優しさがあふれている。
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