こどもの国牧場 新牛舎で「牛」間近に 見学通路や展示室を設置
こどもの国=奈良町=の牧場内にある牛舎が開園以来、初めて建て替えられ、4月1日から一般公開を再開している。より間近で牛舎内の牛が見られる見学通路やPR展示室が設けられたほか、飼育員用の自動給餌機が設置された。
牛舎の中央部の塔はそのまま残され、牛舎全体の外観も建て替え前のイメージを引き継いでいる。
こどもの国は当時の皇太子(現天皇陛下)さまの成婚記念事業の一つで、1965年に開園しており、牛舎はその2年前に完成している。設備の老朽化と、牛の寝床が手狭になったことから建て替えが検討され、昨年11月に着工し、今春に完成した。
牧場は「こどもの国にぜひ牧場を」との当時の皇太子ご夫妻の強い希望に、雪印乳業(株)(現雪印メグミルク(株))が賛同して建設、国に寄贈したことから生まれた。同社が、こどもの国を管理・運営する社会福祉法人こどもの国協会と業務委託契約を結び、牧場の運営に当たっている。
牧場長の鮫島康治さんは「飼育員が作業する様子や、牛が見学しやすくなったので、気軽に間近で見てほしい」と話す。
餌やりも再開
工事のため中止していた、入園者が有料で体験できる牛と羊の餌やりは再開。柵から餌を転がす従来の方法から、牛のみ竹のスプーンを使って直接与えるスタイルに変更した。牛の飼育数は約30頭。高い成分規格などが定められた同社の牛乳「サングリーン」の生産も担っている。
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