荏田西にコミハ整備へ 2年後の開所めざす
横浜市は、地域住民の活動拠点がない荏田西エリアで「荏田西コミュニティハウス(仮称)」の整備を進めている。場所は荏田富士塚公園(荏田西1の4の4)内で、市担当者によると2016年1月の開所を目指すとしている。
コミュニティハウスとは、乳児から高齢者まで地域住民が利用できる施設で、サークル活動や町内会の活動などに使われている。市内に114カ所、区内には青葉台やすすき野など7カ所に設置。しかし、市はこれまで荏田西一帯に建設できる土地がないという理由で、整備が滞っていた。
7年越しの要望結実
「荏田西自治会・町内会連絡協議会」として、自治会長らが初めてコミュニティハウス建設の要望書を横浜市に提出したのは2006年。活用する敷地に関する話し合いや要望書の再提出などを経て、昨年整備が決定した。これを受け、8月に荏田西連合自治会の鳥屋尾彰会長や市ヶ尾連合自治会の内野冨士雄会長らが「(仮称)荏田西コミュニティハウス建設委員会」を発足。
今年1月まで全4回の委員会を通じ、市民局や青葉区区政推進課の担当者らと内部の設備や部屋の構成などについて議論を交わした。同施設には、イベントで使えるキッチンや、子育て中の母親向けに授乳室も設置される。5月からは施設内の水道管や電気配線の配置などを決める実施設計が行われ、16年1月の開所を目指す。鳥屋尾会長は、「幅広い世代の地域住民に使ってもらい、荏田西を盛り上げていきたい」と言葉に力を込めた。
自治会等の拠点に
荏田西周辺には現在自治会館がなく、定例会などの会合はハーモス荏田や荏田西小学校の図書室などを借りなければならない。同施設が出来ることで、自治会や町内会の活動拠点となることに期待がかかる。そのほか地域団体やサークルへの貸し出し、近隣住民が講師となり教室を開くなど、地域住民による自主的な活動の場にもなる。建設委員会の一人で自身も荏田西に住む守屋富美子さんは、「子どもや地域の人が集まれる場があるのは嬉しい」と話した。
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