青葉区医師会 休日急患診療所移転へ 来春、区役所前に
青葉区医師会(山本俊夫会長)は現在、老朽化の進む青葉区休日急患診療所=藤が丘2丁目=の移転準備を行っている。来春の開所を目指し、7月から着工する予定。新しい診療所は閉鎖中の青葉区役所第3駐車場跡地に建設される。
休日急患診療所は、日曜日や祝日で診療所・病院が休みの際、医師会に加盟する内科医・小児科医2人が当番制で急病人を診察する機関。青葉区では1978年に建てられた。築35年以上が経っており、雨漏りや水道管・ガス管の破裂、トイレの排水溝の故障、床が抜けるなど、老朽化が激しかったため、移転することが決まった。
災害時の連携強化
災害時には区内12カ所の救護拠点の本部にもなる同診療所。今回、区役所や消防署、警察署に近い市ケ尾町に移転する。災害時に通信手段が断たれた場合、行政機関へ直接行き来することができるので、円滑に連携をとることができる。青葉区地域防災支援担当の花内洋さんは、「近くに移転することで、歩いていけるようになり、連絡をとりやすくなる。けが人などの対応についても近くにあると心強い」と話す。
また、断水しても水が使えるよう給水タンクを設置。備蓄庫や自家発電設備も新設されるなど、防災を視野に入れた診療所に生まれかわる。医師会の山本会長は、「区と一緒に救護拠点を統括できるよう、無線なども備えている。災害発生時に一役買いたい」と話している。
利便性も向上
現在の診療所で駐車できる数は6台。今回の移転で、日曜・祝日など休日には空きがちな区役所第1・第2駐車場も使えるようになり、最大178台止められる。移転の指揮を執った青葉区医師会の西川真人さんは、「駐車台数が増えることに加え、車いす用トイレなどバリアフリーを考えた設計になっており、利便性は格段に上がる。区民の皆さんに知ってもらえれば」と話す。区民の一人は、「子どもの体調が悪くなったら、どうしても車で行かなければならない。駐車場台数が増え、子どもを早く診てもらえるのはありがたい」と話している。
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