旭興業(株)の代表取締役で、横浜あおばライオンズクラブの新会長に就任した 飯田敬(たかし)さん 藤が丘在住 64歳
奉仕も仕事もコツコツと
○…「少しでもこの地域がよくなれば」と活動を続けて丸7年。美化委員長などを経験し19代目の会長に。大学で献血活動、青葉区民まつりでは盲導犬育成の募金活動など、区内を中心に動き回る日々だ。「自分自身がプラスになると思っていてはだめ。世のため、人のために奉仕する精神が大切だと思う」
○…旭興業(株)が運営する青葉自動車学校は、今年50周年を迎える。学校の発起人である父親の背中を見て「自分もここで働こう」と大学卒業後、迷わずに就職。指導員として車の運転を教え、時には学科講師として交通ルールの大切さを説いた。夏場の教習は、「クーラーがなかったから、車の屋根の上に日よけをのせて暑さをしのいだ。いやー、相当きつかったよ」と昔を懐かしむ。一から仕事を覚え2001年に3代目の社長に。会社経営や今後のことを考えると「今でも眠れない夜がある」と漏らす。県内39校で普通車の入校者数は10位前後。「厳しい中でもなんとか健闘している」。地元青葉区の自動車学校として100周年を目指す。
○…青春時代は氷上の格闘技と呼ばれるアイスホッケーに没頭。「体のぶつかり合い、スピード感が楽しい」と柔和な顔が一変する。高校3年生の時には国体とインターハイに出場した実力の持ち主だ。大学、社会人と15年以上続け、30代でも神奈川県代表選手として国体に参加。数年前には社会人チームを立ち上げ監督として指揮を執っていた。「60歳を過ぎてもスケートは滑れるよ」と笑顔が弾ける。
○…座右の銘は「積小為大」。小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつくことだ。「二宮金次郎の言葉で、仕事や生き方に通じる。会の活動も仕事も毎日の小さな積み重ねが大切」と気を引き締める。早速、例会前に駅周辺を清掃する新たな取り組みを考案中。「小さいことだけど、できることから始めたい」。この地域に奉仕の心が根ざすまで、活動は続く。
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