道路の正しい利用や道路愛護活動の推進に功績をあげたとして、一幸電子工業(株)(安永平雄代表取締役社長)=荏田町=が国土交通大臣表彰を受けた。江田駅前の歩道橋清掃を、19年間続けてきたことが評価された。
同社では、1995年から19年間にわたり江田駅前の国道246号に架かっている歩道橋(約100m)の清掃を続けている。
当時、江田駅から徒歩で通勤していた市川義雄会長は「道端にタバコの吸殻やビニール袋がたくさん落ちていた」と振り返る。そこで、社会的なマナーの低下を危惧した市川会長の発案により、社員による清掃活動を始めた。
清掃を行うのは、毎週水曜日。各部署から1人ずつ、様々な年代から計9人のグループでローテーションをしているという。拾うごみの量は、毎週ごみ袋(45リットル)2、3袋分。「ごみ拾いをすると、道の印象が全然違う」と市川会長は話す。また、「他部署の人と交流できるので、仕事のしやすさにもつながっている」と社員からも好評だ。
清掃活動を続けてきたことのメリットとして、「道路の美化」「社員のマナー意識向上」「地域住民との信頼関係構築」がある。活動の発案者である市川会長は、「最近は社会全体のマナーの低下が著しい。社会生活をしていたら1人では生きられないのだから、当たり前のこととしてこれからも続けたい」と話している。
国土交通省では毎年8月を「道路ふれあい月間」とし、道路の役割や重要性の再認識、道路の正しい利用の啓発を図っている。国交大臣表彰は、道路の正しい利用の促進や路面横断歩道橋の清掃などで多年にわたる功績に対するもの。
今年度は96団体96件、個人9人9件が表彰された。同社は横浜国道事務所管轄で唯一の表彰団体となった。8月29日には、同事務所で感謝状の伝達式が行われた。
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