桜まつりなどイベント会場にも使われる、たまプラーザの地域拠点の一つ「美しが丘公園」で、自由広場の芝生化や園路の整備などの施設改良工事が進行している。地元自治会や商店街の有志らの声をきっかけに、行政や企業も協力して実現した連携事業だ。
この事業は、「自由広場の芝生化と周囲の園路舗装」と「トリムコース(散歩道)の再整備」を目指し、7月に着工。青葉区の独自事業の一つで、10月31日に完了予定だ。
美しが丘連合自治会(柴田憲治会長)とたまプラーザ中央商店街(佐藤恒一会長)では、「美しが丘公園交流創造実行委員会」を結成。美しが丘公園で世代間交流を活発化させようと、横浜市独自のまちづくり助成事業である「ヨコハマ市民まち普請事業」に整備提案を行った。
同公園は、毎年春に行われる「桜まつり」の会場として使用されているが、近年は桜の老朽化が激しく植え替えを望む声が上がっていた。園内を巡る約500mの「トリムコース(散歩道)」も、現在は雑草に覆われ道が判別できないほどに。災害時の避難場所や子どもたちの遊び場として、自由広場の改修が求められていた。
住民提案 カギに
こうした課題を解決しようと、同実行委がまち普請事業に提案。2次選考で落選したが、区制20周年に合わせて着手しようと青葉区が採用した。中心となって提案を進めた美しが丘東自治会の柳田富志男会長は「『みんなが暮らしやすい地域をつくりたい』という私たちの思いがうまく提案できたと思う」と喜ぶ。
本来の提案の意図に沿って、トリムコースのウッドチップ敷きは住民の手で行われる。使用されるウッドチップは約10トン。よこはま動物園ズーラシアからの搬入は、有志の地元企業が手がける。「美しが丘は地域づくりに協力的な企業が多くてありがたい」と柳田会長。また、「『自分たちもまちづくりに関わった』という意識を持ってほしい」と、地元小学生による作業イベントも予定されている。
青葉土木事務所(槇重善所長)は「地元の方々が積極的に取り組んでくれた。住民主体でまちづくりを行う良い例になるのでは」としている。
11月8日には、完成記念セレモニーが開催される。トリムコースでは、健康増進事業としてウォーキングイベントも行われる予定。
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