「日本マスターズ水泳長距離大会」が11月1、2日に町田市立室内プールで行われ、長水路4×100mフリーリレー(男子320歳〜359歳区分)で「ザバス藤が丘」が日本新記録を樹立し、優勝した。主催は日本マスターズ水泳協会。全国から20歳〜91歳の選手630人が出場して行われた。
優勝したのは、区内のスポーツ施設「ザバススポーツクラブ」=藤が丘=に所属する小原明徳さん(78)=緑区=、上村正弘さん(77)=千草台=、矢野睦男さん(79)=もえぎ野=、富田健一さん(85)=田奈町=の4人によるチーム。合計年齢が320歳〜359歳になる区分の同種目に初めて挑戦し、8分23秒11で完泳。高年齢でメンバー集めが難しく、長水路(50mプール)ではこれまで記録が作られていなかった同種目で、日本初の記録となった。今大会には、もう1チームがエントリーしていたが直前に棄権した。
4人は同クラブのマスターズクラスに通うメンバー。全員、同クラブに通い始めるまでは水泳の経験がなかったという。最高齢の富田さんは「痛風の治療の一環として、定年後に始めた」と話す。他のメンバーも同様に「健康のため」と水泳を始め、徐々に大会にも出るようになった。
チームを結成したのは昨年12月。マスターズクラスで一緒に練習をしている畑中浩和さん(53)=梅が丘=の発案で、前人未到の同種目に挑戦することを決めた。なかなかメンバーが揃わず、当初は上村さんを除く3人だったが、4月に上村さんが参加を決め本格的にチーム練習を開始した。
本番に向け、技術的に最も苦労したのが「飛び込み」。個人種目では飛び込みをしないことも認められているが、リレーは引き継ぎの際に飛び込みが必須。上村さんは、「この歳になって初めて飛び込むのはさすがに怖かった」と振り返る。本番までに2回、飛び込み練習ができる横浜国際プールに足を運び、弱点を克服した。
大会1カ月前には上村さんが肩を痛め、小原さんも脇腹を負傷するなど、一時は出場が危ぶまれた。しかし、「リレーだから他の人に迷惑はかけられない」と固い決意で当日を迎えた。
矢野さんは「マスターズクラスのみんなが応援してくれたおかげ」と喜んだ。今後は4×200mフリーリレーに挑戦する予定だ。
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