本紙では、区制20周年を昨年迎えた青葉区の徳江雅彦区長に、新春インタビューを行った。徳江区長は地域との「つながり」を深めたことで、20周年記念事業に成果がみられたと強調。住み続けたいと思えるまちづくりの実現を掲げ、これからも区民と「協働」しながら課題に向き合っていく方針を示した。(聞き手/本紙・地主豊)
――区制20周年を迎えた昨年を振り返り、総括をお願いします。
「一番の成果は『横のつながり』がより深まったことです。20周年をできるだけ多くの人に喜んでもらおうと考え、やってきました。式典をはじめ青葉区ゆかりの松本紘佳さんによるバイオリン公演、竜王の森内俊之さんらを招いた将棋イベント、さらに公道初の10キロの区民マラソンなど多くの記念事業が行われ、さまざまな新しいつながりができたと実感しています。
20周年のロゴマークの中に『ウィー・ラブ・アオバ』とありますが、この『ウィー』(私たち)が大切なのです。区民30万8千人、世代を超えて『ウィー』が広がったと思っています」
――就任3年目の手応えはいかがでしょうか。
「青葉区には経験豊富な方や、社会に貢献したいと思う方が多くいらっしゃいます。企業や団体の公的な活動が活発なことも特徴の一つですが、こうした『地域の力』と行政がともに課題解決に取り組む『協働』を就任時から掲げてきました。今回の20周年記念事業の多くはこの協働で実現し、つながりを深められたのではないでしょうか」
――特に印象に残った出来事は何でしょうか。
「20周年記念事業の一つで、12月にオープンした『青葉スポーツプラザ』は、協働による成果だったと思います。9月に閉鎖した横浜青葉スポーツ広場に代わって誕生しましたが、年間約7万人が使っていた場所なので、代替施設の確保が急務でした。個人や団体、企業の約100人から約1900万円の寄付金をいただき、あらためて感謝申し上げます。愛される施設になってもらいたいですね」
――施設などハードの整備に加え、気持ちの面でも成果を感じたと思います。
「青葉区では区民が自分たちのまちをよくしていこう、仲間と一緒に楽しもうという実現への意欲があります。それが横につながっていくと、『1たす1』が2以上になる。区の事業もそのようにうまくつながっていけば、大きな力になっていくはずです。昨年度から区職員の地区担当制を進めてきましたが、区民に共感をすること、現場で汗をかくことが不可欠だと考えています」
――青葉区の魅力発信についてはいかがでしょうか。
「区のマスコットキャラクター『なしかちゃん』の着ぐるみが20周年を機に誕生しましたが、記念行事はもちろん区内のイベントに多く出演し、子どもたちにも人気でした。グッズを作ったほか『ゆるキャラグランプリ2014』にも初出場し、結果は641位でしたが、全国的にも青葉区やなしかちゃんの魅力をPRしていきたいと思います」
――2015年度に向けた課題や展望は。
「新年度の大きな柱は、子育てに寄りそうまち、安心していきいきと暮らせるまち、地域の活力があふれるまち、大切な環境を守り育むまち―の4つです。この20周年を機に培われたつながりを基盤に、青葉区をよくしたいと願う方々と一緒に地域の課題解決や魅力づくりを進める『協働』の事例を拡大したいと思います。今年は区内各地域で福祉保健計画を定めるほか、青葉区独自の地域支援制度『青葉協働によるみらいおこし支援制度』など協働が基盤の事業を進めます」
――区民の皆さんへ新春メッセージをお願いします。
「昨年も市政、区政へのご理解とご協力をありがとうございました。多くの方に『住み続けたい』と感じてもらえるよう、今年も職員一同、努力していきます。よろしくお願いします」
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