市立すすき野小学校をホームグラウンドに活動する少年サッカーチーム「青葉FC」。今冬の全国高校サッカー選手権で活躍し、得点王にも輝いた日大藤沢高校の中村恒貴選手(18)=人物風土記で紹介=は同チーム出身で、4歳から小学校3年まで在籍していた。幼少時代の中村選手を知る恩師2人に話を聞いた。
6歳年上の兄の影響で入団。当時、低学年の監督だった高塚弘道さんは「とにかくきかん坊で元気がよかった。ただサッカーに関しては素直に言われたことを聞いていた」、総監督の大内仁さんは「自分の膝くらいまであるボールを、小学生に交ざってよく追いかけていた」と懐かしむ。
就学前からチームに所属するメンバーは少なく、中村選手が小学生になると、同年代のチームメートに比べ「ずば抜けていた」と大内さん。低学年サッカーによく見られる「団子状態」。試合で両チームの選手がボールに集まってしまうこの状況でも「広い視野でしっかりとプレーしていた。運動量が多く、攻撃でも守備でも、自分で考えて動いていた」と高塚さんは当時のプレーを話す。
小学校3年の時、川崎フロンターレU―12のセレクションに合格。チームを去ることになった中村選手は、高塚さんに「プロを目指します」とあいさつに来たという。言葉通り練習を重ねる日々。大内さんは「飲みに行って夜遅く帰ってくると、ボールを持ちトレーニングしている(中村)恒貴を度々見た」と嬉しそうに振り返る。
「プロ入り」願い
昨年12月31日にニッパツ三ツ沢球技場=神奈川区=で行われた、日大藤沢高校の初戦。会場へ応援に駆け付けた高塚さんは「怪我が多くて思うようにプレーができていないと聞いていたから、先発メンバーで出てきて、嬉しかった」、大内さんは「恒貴への応援の声がすごくて、感動した」と感想を語った。
1996年設立以来、青葉FCからプロサッカー選手は誕生していない。2人は「チャンスはある。頑張ってほしい」とエールを送る。
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