青葉台を舞台にした漫画『いつも隣に宇宙人。』を(株)KADOKAWAから刊行した 増田 栄一郎さん 桂小学校出身 26歳
「家族愛」漫画に込め
○…ウェブ上の漫画配信サービス「コミックウォーカー」で連載し、1月に単行本化が実現した。「嬉しい反面、不安もいっぱい。ツイッターで『読んだ』っていう読者の感想を見ると元気が出る」。物語の設定は、人と宇宙人が共存する史上初のまち「青葉台」が舞台というSF学園コメディーだ。「ずっと青葉台を題材に描きたかった。大好きなまちなので美しく描きたい」
○…幼少時から絵が好き。イラストを学んだ専門学校在学中に、フリーで少しずつ仕事もするように。就職後はイラストレーターとしてカードゲームの絵やアニメの企画の原案を描いてきたが、次第に仕事で漫画を描くようになった。「小さいころは漫画家にもなりたかったので、初めてちゃんと手がけたときは嬉しかった」と目を輝かせる。
○…思い出の場所は桜台公園。家族や学校のことで悩み、ほとんど学校に行かなかった中学生のころ、親友と2人、よく公園で過ごした。「池でザリガニを採ったりしながら、相談して。今でもそんな関係は変わらない」 。漫画の主人公が人間と宇宙人のさまざまな悩みを聞く部活「相談部」の部長になるという設定は、そんな体験から生まれた。両親の離婚を経験するなど、辛い時期もあった中学時代。「それでも明るくて楽しい家族だった。漫画の中でも本当に仲良く、とにかく幸せな家族を描きたい。こんな家族がつくりたいって思ってもらえるように」。振り返れば「家族愛」をテーマに、自分と向き合う作品になった。
○…趣味はプロ野球観戦で、昔から大の横浜ファン。「昨日も4試合分チケットを取っちゃって」と嬉しそうに話す。漫画の登場人物の名は球団OBや現役選手にちなんだものも。「分かる人には分かるかも」と、通じる読者がいるのを密かに期待する。製作も手伝う妻とは昨年結婚。単行本化も「嬉しい」と一緒に喜んでくれた。二人三脚で家族の未来も描いていく。
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