4月1日付で青葉区長に就任した 小池 恭一さん 戸塚区在住 57歳
チームが醸す 必然と縁
○…人事や組織、観光、生涯学習など区域を超え、横浜市全体の仕事に携わって約35年。「利便性と自然が調和した、バランスのいい住みやすいまち」と青葉区の第一印象を語る。「市民力が高く、区制20周年を昨年迎えて発展し続けている。皆が笑顔でいられるまちにしたい」。区職員一丸で力を合わせ、三世代に愛されるまちづくりを誓う。
○…観光プロモーション事業に身を置いていた20代後半以降、市制100周年記念イベントの一つ、横浜博覧会に合わせて「横浜を代表する商品をつくろう」という当時の故・細郷(さいごう)道一市長の呼びかけで、地域ブランドの企画を仕切ることに。「まずは販売経路の確保と継続性。売る側が本気になれるような、地域に愛される商品でないとダメ」。市内企業の名産品をコンテストで選ぶ「横濱001(ゼロゼロワン)」を生み出した。「こんなに続くとは思わなかった」と笑うが、事業は今も受け継がれている。
○…西区の下町で生まれ育った生粋の「ハマっ子」。大学時代はポピュラーオーケストラにのめり込み、フランスの指揮者、レイモン・ルフェーブル氏のファンクラブでは、役員としてレコード会社との折衝や会費集め、機関紙の発行などに奔走してきた。旅好きで、全国を仲間と電車で回る一面も。そんな青年の夢は、国内外を飛び回る百貨店のバイヤー。縁あって行政マンの道を選択したが、後にブランド企画の誕生につながった。「何事も縁。出会いにも目的がある。一つひとつ必然と思うよう受け止めてきた」。区長新任の挨拶でも、職員を前にそう語った。
○…趣味の登山歴は30年以上。数千メートル級の山を踏破し、学んだ教訓は「弱者(強者)必ずしも弱者(強者)ならず」。ある道中、ダウンしたメンバーが自分を助けてくれたメンバーの窮地を救う―30代半ばで、そんな場面に立ち会った。「いいチームならいい仕事ができる」。今、新たなチームワークの予感が漂う。
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