横浜市は3月、微小粒子物質(PM2・5)の測定機を青葉区総合庁舎屋上(市ケ尾町31の4)に設置した。大気汚染への監視体制を強化するため、4月1日から測定を開始。1年間のデータを分析し、区民への情報提供や啓発に生かす考えだ。
市内の測定局には、一般環境大気を測る「一般局」と自動車の排気ガスを測定する「自排局」がある。今回、市は一般局が整備されていなかった青葉区と西区(平沼小学校)の2カ所に測定機を設置。増設で一般局17カ所、自排局3カ所の計20カ所となり、詳細な状況把握が可能になる。市内全18区で一般局が整備されていないのは戸塚区のみ。今後、市は戸塚区でも設置を検討していく方針だ。
環境省はPM2・5の環境基準の一つとして、1日の平均値が1㎥あたり35マイクログラム以下と定めている。青葉区総合庁舎測定局の数値は4月1日から19日まで、日平均で3・3〜31・1マイクログラムで推移し、今のところ環境基準以下となっている。市環境創造局担当者は「ほかの測定局と比べても、現状では大きな特徴はない。1年間のデータを収集し評価、分析していきたい」と話す。
市は昨年7月、2013年度のPM2・5の状況について、有効測定日数を満たした8局で環境基準不適合の評価だったことを発表。同局管理課の松野一郎課長は「県内でも環境基準を満たしているエリアは少ない。車の排気ガスや工場の煙、化学反応など生成の仕組みも複雑なので、原因をしっかりと追究する必要がある」と話している。
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