神奈川県神社庁横浜三支部連合が主催する農耕神事「お田植祭」が5月29日、青葉区田奈町の水田で行われた。豊作を祈願する目的で、20年以上続いているという。
この日は関係者ら25人が参加した。用意された祭壇で祝詞を奉上し、水田のお清めを行った後、神主らの手で苗が植えられた=写真。神事を司った横浜中支部長の松橋孝行宮司(皇太神宮=中区)は「自然の恵みに対する感謝の気持ちで行った。天と地が結びつくこの地で、秋まで大事がなく豊作になることを祈った」と思いを述べた。
この水田は神に奉納する米を育てる「神饌田(しんせんでん)」とされ、当地を管轄する神鳥前川神社(豊浦崇男宮司)の大世話人である松本瞳さん(82)が所有している。この田で行われるのは、今年で7年目。
9月に抜穂祭(ぬいぼさい)を行い、収穫した米は「御料米(ごりょうまい)」として三重県の伊勢神宮で五穀豊穣に感謝して行われる神嘗祭(かんなめさい)で奉納される予定。
収穫量はおよそ200kgを見込み、市内約80の神社を通じて、三支部の神社約200カ所にも届けられる。
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