パラリンピック4大会に出場し、金メダル15個を獲得した成田真由美さん(44)=川崎市在住=が今春に選手として復帰。9月のジャパンパラ水泳競技大会に向け、所属する横浜サクラスイミングスクール=鉄町=で再始動している。
成田さんが初めて同クラブを訪れたのは、25歳の時。水泳選手としてアトランタパラリンピックを目指そうと、スイミングクラブを探していた時期だった。下半身マヒがあったことから受け入れてくれるクラブが見つからず、7カ所目だった横浜サクラスイミングスクールの福元寿夫コーチに出会い、所属が決まった。その後、アトランタ、シドニー、アテネ各大会で通算20個のメダルを獲得。2008年の北京大会出場後は第一線を退いていた。
アトランタ大会でのメダル獲得後から、「五輪に比べて知名度の低いパラリンピックをもっと知ってほしい」という思いを抱いていたという成田さん。昨年から務めている、2020年東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会理事の活動を行う中で、よりパラリンピックを盛り上げたいという思いが強くなったという。
「自分が大会で泳ぐことで、少しでもパラリンピックという言葉が活字になれば」と成田さんは話す。
これまでも水泳は続けていたが、昨年11月から堀越正之コーチのもとで、本格的なトレーニングに励むようになった。堀越コーチが毎回、個人メニューを作成し、水中でパラシュートを付けて負荷をかけながら筋力をつけるトレーニングなどを続けている。堀越コーチは成田さんについて「向上心の強さが持ち味。自分の限界に挑戦し、頑張ってほしい」と話す。
今月14日には、関東身体障害者水泳選手権大会(長野県)で、女子100m自由形と同平泳ぎに出場。標準記録を超え、9月のジャパンパラ水泳競技大会への出場資格を得た。「レース後半で(スピードが)落ちないように持久力を付けることが課題」と振り返る。
同クラブで練習をはじめて約20年。「サクラ(スイミング)は本当に大切な場所。感謝の気持ちを持って泳ぎたい」と成田さん。9月のジャパンパラ大会、11月の日本選手権での記録更新を目標に、練習を重ねていく。
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