神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2015年7月2日 エリアトップへ

長年ネパールの支援活動に取り組み、現在は地震の復興に向けて寄付活動を行っている 高橋 佳晴さん つつじが丘在住 77歳

公開:2015年7月2日

  • LINE
  • hatena

ヒマラヤに咲く「高橋桜」

 ○…日本式農業を伝えるために、初めてネパールを訪れたのが約30年前。以来、桜の木の植樹活動や学用品支援などを続けている。個人的な植物観察の旅も含め、これまで同国を訪問したのは49回。4月25日に発生したネパール地震を受け、交流のある村々を支援しようと募金活動を行っている。「撮影の旅で泊まった村は、周囲の山が崩れて壊滅してしまったらしい」。写真を手につぶやく。

 ○…植樹活動で訪れた村からは、ヒマラヤ山脈が一望できる。その絶景を見ながら「ここに桜が咲いたらとてもキレイだと思った」。冗談半分で村長に持ちかけたところ、快諾され、翌年には30本の苗木を運び届けた。以来、19年間で届けた苗木は千本以上。現地では「高橋桜」と呼ばれている。気候の違いでうまく育たなかったり、実利につながらないものに価値を見出さない現地住民に「実がならないから」と切られてしまったことも。それでも、今では数百本の桜が毎年花を咲かせている。「桜を見たというドイツ人から『素晴らしい』という手紙が届いたこともある」と顔がほころぶ。

 ○…小学3年まで新潟県の自然に囲まれた環境で育った。東京で過ごした中学時代に、理科の先生に誘われて植物学者の牧野富太郎さんが主催する「植物の会」に参加。著名な学者に交じって山で植物観察を行った。「色んな植物を知るのが楽しくてどんどんハマっていった」。高校、大学も植物一筋。「いつかはヒマラヤに植物観察に行きたいから」と園芸店を開き、休みを調整して現地に足を運ぶ。

 ○…桜の交流が始まって20年。今年を最後と決めている。「最初は10年って約束で始めたんだけどね」。桜の世話をしてくれている、現地の子どもたちの喜ぶ姿が嬉しくて続けてきた。今後、衣類や文具の支援は継続していくという。「1回行った人は、誰もが『また行きたい』って言う。本当にきれいなところ」。復興のために、日本の思いを届ける。

青葉区版の人物風土記最新6

宇多(うだ) 範泰さん

4月1日付で青葉消防署長に着任した

宇多(うだ) 範泰さん

旭区在住 53歳

4月18日

加藤 良次さん

4月に横浜美術大学の新学長に就任した

加藤 良次さん

青葉区在勤 66歳

4月11日

鎌田 純さん

3月19日付で青葉警察署の署長に着任した

鎌田 純さん

市ケ尾町在住 58歳

4月4日

桑名 俊二さん

学校歯科医を45年間務め、このほど定年となる

桑名 俊二さん

美しが丘在住 75歳

3月28日

山本 章さん

3月20日で設立1周年を迎える社会福祉法人「あおばの実」の理事長を務める

山本 章さん

桂台在住 78歳

3月14日

宮原 洋明さん

中里地区青少年指導員の会長としてヒコーキ大会の運営にあたった

宮原 洋明さん

大場町在住 68歳

3月7日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 悠先生のちょっと気になる目のはなし

    「緑内障で併用してはいけない薬について」 コラム【33】

    悠先生のちょっと気になる目のはなし

    4月11日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook