荏田西2丁目の交差点「富士塚」付近で発生した交通死亡事故を受け、青葉土木事務所は現場周辺に設置されているガードパイプ(防護柵)の延長を8月上旬に決定した。常態化している道路の乱横断を抑止することで、事故防止に役立てたい方針だ。
死亡事故は7月、区内の主要幹線道路の国道246号線と交差する市道新横浜元石川線で発生。交差点「江田駅東」に向かう原動機付自転車と歩行者による衝突が原因で、歩行中の女性が死亡した。
交差点「富士塚〜江田駅東」間、約500mの市道では2012年にも死亡事故が発生。2010年から昨年までの5年間で28件の人身事故が起きており、今年は7月までに死亡を含む3件の事故が報告されている要注意地点となっている。
地元自治会の関係者によると、現場付近には信号機付の横断歩道があるものの、「待ち時間が長い」などの理由から、近隣店舗の利用者や周辺住民の乱横断が以前から常態化していたという。
現地診断で対策協議
事故の発生を受け、青葉警察署や神奈川県警察本部、周辺自治会などの関係者約30人が集まり、8月7日に現地診断を実施。事故概要の説明や安全施設等の改良、今後の対策が協議された。青葉土木事務所担当者からは、中央分離帯上の一部分にあるガードパイプを約75m延長することが発表された。道路係の担当者は「9月中には着工したい」と話している。
安全ロープで応急処置
事故現場付近の中央分離帯には、歩行者の乱横断を抑止するために安全ロープが一時的に設置されている=下写真。延長前の応急処置だが、買い物客らによる横断は一向に抑まらない。
青葉署交通総務課は「横断歩道や交差点を渡るという基本ルールを守ってほしい。区内でも5件の死亡事故が発生している。(事故を)他人事と思わずに注意してほしい」と呼びかけている。
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