横浜知財みらい企業に初認定された(株)エキシマの代表を務める 佐藤 友昭さん もみの木台在住 48歳
不断の努力で前へ
○…横浜で起業して8年。ゲームや家庭用製品とは異なり「産業用のソフト開発は少ない」。だからこそ先進性が高い、という自負があるが「新しすぎてもダメ。普及には時間がいる」と冷静だ。かつて花形産業だったという電子部品業界も、市場規模は年々縮小している。「時代に合った会社を目指して、模索しながら進んでいきたい」
○…出身は埼玉県。幼い頃から手先が器用だった。10代の頃、安く買った中古のバイクが動かなくなり、旅先で分解して組み直すこともしばしば。「楽しそうだね、と言われたけど、帰れないから必死だっただけ」。大学では工学部に進み、半導体を扱う輸入商社に就職。技術がわからないと営業はできない、という方針のもと入社当時は工場に入り、作業着で組み立てや取り付けを学んだ。「何があってもなんとかする」という責任感は現場で仕込まれた。バブル末期、工場が海外に続々と移転する中で営業職に移り、国内外を出張で飛び回った。「殺人的に」忙しかった20代。「もう戻りたくない」と苦笑する。
○…自身を飽きっぽい、と評するが「集中すると、朝だか夜だかわからなくなる」というほど、時間を忘れて物事にのめり込むタイプだ。周囲から心配されるほどでも、目標があれば「やることが見えているから大丈夫」。一番怖いのは見失うこと。結果が出ず、どうしたらいいかわからない…。独立してからは、そんな修羅場もくぐり抜けてきた。良いものを作れば売れる、しかし景気には左右される。「だんだんわかってきたんですよ」と達観している。
○…家庭では大学生と高校生の息子2人のお父さん。土日もなく働く父の姿を「反面教師にしているみたい」と苦笑い。アイデアが尽きると、美術館を訪れパワーを補給することも。仕事を手伝ってくれる妻との円満の秘訣は「思いやり」。「社交的で、性格が真逆。だから続いているのかな」と照れ笑いをみせた。
|
<PR>
|
<PR>