第95回全国高等学校ラグビーフットボール大会が12月27日、大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開幕する。2年ぶり14回目の出場となる桐蔭学園高校=鉄町=ラグビー部。5年前の東福岡高校(福岡県代表)との両校優勝を超える、初の単独優勝を目指す。
11月15日に行われた神奈川県予選決勝で東海大相模高校を31―5で下し、全国大会への出場を決めた。今年は春の全国選抜大会でベスト8、6月の関東大会で優勝しているため、今大会はシード校として12月30日の2回戦から登場する。対戦相手は広島工業高校(広島県)と秋田中央高校(秋田県)の勝者。
昨年は決勝で慶応義塾高校に敗れ、「花園」のグラウンドに立つことができなかった。そのため、メンバーの多くは初めての「花園」。藤原秀之監督は「初出場のつもりで戦いたい。厳しいブロックに入ったので、まずは初戦の入り方が大切」と気を引き締める。
今年のチームは、1年間継続的にメンタルトレーナーの指導を受け、「人として成長した」と藤原監督。新チーム発足当初は、ミーティングでの自主的な発言が少なかったが、「ミーティングでも日本一になろう」と決め、意見をぶつけ合うようになったという。練習や試合中でも効果は表れており、齋藤直人主将(3年)は「初めの頃は自分がみんなに言うだけだったけど、今は学年関係なく思ったことを言い返してくれる」と手応えを口にする。
基本スキルを徹底
夏合宿以降、国体への参加などで試合が続き、ハードな基礎練習ができていなかった。齋藤主将が「練習でしっかり走っておくと、試合中が楽になる」と話すように、県予選後は徹底的に走り込みを繰り返してきた。大会直前の今は「これがないと全国では戦えない」と、パスやタックルの精度を確認するなど、基本プレーの見直しにも余念がない。「全国に向けて、もう1段ギアを上げた。この1カ月半で相当鍛えられた」。大舞台に向けた準備は整いつつある。
4日に行われた壮行会では、「1月11日の試合(決勝)で勝つことを楽しみにしている」と激励した野坂康夫校長に対し、齋藤主将が「目標はあくまでも優勝。そのために一生懸命頑張りたい」と力強く語った。
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