神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2015年12月24日 エリアトップへ

保育士不足、深刻さ続く 市独自策で対応

公開:2015年12月24日

  • LINE
  • hatena

 横浜市は10日、10月1日現在の保育所などの利用児童数が56865人と過去最多を更新したことを明らかにした。来年4月に向け新たに認可保育所などを整備する方針だが一方で、現場の保育士確保が困難な状況が課題となっている。

 増え続ける保育所入所申し込み者に対応するため、横浜市は待機児童対策を重点施策に掲げ、13年4月1日時点の待機児童数ゼロを達成した。だが、保育所の利用希望者はその後も増え、今年10月1日現在の待機児童数は292人。利用児童数も56865人と過去最多となった。市では来春に向け「認可保育所16カ所のほか、幼保育連携型認定こども園3カ所などを整備する」とし、利用者ニーズに対応する考えだ。

新たに1600人

 保育所整備の一方で、もう一つ全国的に問題となっているのが保育士不足。横浜市も例外ではなく人材確保が困難な状況だ。

 市は「数年前から人材確保が厳しい状況が続いている。さらに17年までの3年間で新たに1600人の保育士が必要になると推計している」と話す。今年9月の保育士の県内有効求人倍率は2・85で全国平均1・85を上回っている。「特に首都圏の倍率が高く、来年度以降もさらに採用が困難になることが想定される」とした。

 保育士不足の原因の一つが賃金の問題だ。国の調査結果では全職種の平均月収32万円に対し保育士は21万円と10万円以上の開きがある。そのため保育士資格を持つ求職者の約半数が「賃金が希望と合わない」などの理由で保育士の就業を希望していない現状だ。

家賃一部補助も

 こうした状況を受け市では、保育士資格を持ちながら保育士職に就いていない潜在保育士の復職支援に力を入れている。県などと共同運営する「かながわ保育士・保育所支援センター」(神奈川区)では、昨年度、97人を市内保育所などにコーディネート。ハローワークと共催で面接会など開くなど人材確保に向けた直接的な動きも行っており、13年に96人、14年に121人を採用するなど一定の成果を上げている。

 また、これまでに現場での負担軽減策として保育士1人あたりの子どもの人数を国の基準より少なくする市独自の取り組みを実施しており、13年度からは地方の人材確保を目的に家賃の一部を補助している。

 市担当者は「今後も面接会などの事業を継続的に行い、着実に人材確保につなげていきたい」と話す。

青葉区版のトップニュース最新6

区制30周年祝い、運動会

少年野球連盟

区制30周年祝い、運動会

大会の開会式と合わせ企画

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

「世界で活躍」誓う

國學院大學平林清澄選手

「世界で活躍」誓う

大阪マラソン優勝祝賀会

4月11日

全員、目指すは「プロ」

桐蔭横浜大サッカー部

全員、目指すは「プロ」

初の新入生入部記者会見

4月11日

再整備に向け前進

藤が丘駅前地区

再整備に向け前進

基本計画まとまる

4月4日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 悠先生のちょっと気になる目のはなし

    「緑内障で併用してはいけない薬について」 コラム【33】

    悠先生のちょっと気になる目のはなし

    4月11日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook